●個人の情報発信が普通の「今」だからこそ注目された
──民生品を手掛けるようになり、苦労した点は?
柳川 大手メーカーさんと比べると遥かにコストパフォーマンスに優れた良い製品を開発できた、と自信をもって世に送り出しました。ですが、最初の1、2年は全く売れませんでした。広告宣伝費も掛けておりませんでしたし、自社のブランドも認知度が低く人々の目には留まらなかったためです。
──それが、今では評判の製品となりましたが、そのきっかけは何だったんでしょう?
柳川 音響に造詣が深いある方が「音が良いのに価格が異常に安い『異世界転生ヘッドホン』」としてSNSで紹介してくれたことですね。それから、多くのフォロワーがいる俳優さんも当社のヘッドホンを紹介してくれて、バズり始めました。それが大手新聞社の目に留まり取材を受けることにもなりました。
結果的に、たくさんの注文をいただくことが出来ました。個人の情報発信が盛んな今だからこそ、当社の製品を多くの方々に知っていただくことができたのだと考えています。仮にこれが20年前であれば、恐らく誰の目に留まることもなかったでしょう。そういう意味では、チャレンジするタイミングにも恵まれて運が良かったと思いますね。
●ジワジワ知名度が上がっている 今後も製品を通して認知度向上に努めたい
──民生品を手掛けてから業績に変化は?バズったことも影響はありましたか?
柳川 大手から仕事をいただいていたころには遠くは及びませんが、やはり、バズった時には、すごく売り上げが伸びました。
──そのほかに変化は?
柳川 本当に些細なことなのですが、今は、100人名刺交換すれば3人ぐらいは当社のことを知っている、というレベルにはなりました(笑)。やっぱり、自社ブランドで、直接お客様に製品をお届けできるというのは影響力が大きい。以前よりは当社の名前を目にする機会が増えているのだと思います。
──今後の展開は。
柳川 業務用では黒子に徹していましたが、家電量販店にも当社の製品が並び始めています。ブランドのプレゼンス向上は社員の誇りや生きがいにもつながる。今後も認知度をさらに高め、より多くの人が製品を手に取ってくれるようになればうれしいですね。
──ありがとうございました!

