評価会議の日に起きていたこと
人事評価会議の日。私はいつも通り定時で帰宅し、その夜は何も知らずに過ごしました。翌朝、出社すると課長が私のデスクまで来て、少し決まり悪そうな顔で言いました。「おめでとう。昇進、君のことだ」。
「ありがとうございます」と頭を下げながら、私は咄嗟に状況がのみ込めませんでした。係長への昇進。部署で最年少での抜擢でした。後で同期から聞いたのは、評価会議で部長が「彼女の生産性は部内トップだ。時間内に成果を出す力こそ、これからの管理職に必要だよ」と発言したという話でした。
その日の夕方も、私はいつも通り「お先に失礼します」とだけ言って退社しました。課長は手元の書類に視線を落としたまま、小さく頷きました。何かを言いかけて、結局口を閉じたように見えました。
そして…
昇進してから半年が経ちました。係長になっても、私の働き方は変わっていません。むしろ、自分のチームメンバーには「時間内に終わらせる工夫を一緒に考えよう」と声をかけるようになりました。
定時で帰ることが絶対な正解だとは、今でも思っていません。誰かには深夜まで集中する時間が必要かもしれない。ただ、誰かの「あるべき姿」に合わせなくても、自分の責任を果たしていれば、見てくれる人はちゃんと見てくれる。3年間、課長の言葉に揺らがず働き続けてよかったと、今はそう思えます。
(20代女性・企画営業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
