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車いすカーリング日本選手権、苦難の1年を越えてKiT CURLING CLUBが2年ぶりの優勝

車いすカーリング日本選手権、苦難の1年を越えてKiT CURLING CLUBが2年ぶりの優勝

5月22日から24日にかけて、稚内市みどりスポーツパーク(北海道稚内市)で「第22回ナブテスコ日本車いすカーリング選手権大会」が開催された。

逆転劇となった準決勝

4人制の車いすカーリング日本一を決める今大会。北海道2チーム、本州3チームが参戦するなか、KiT CURLING CLUB(北海道)が盤石の強さで予選1位となり、最終日の決勝へストレートで駒を進めた。一方、もう一枚の決勝切符をかけ、予選2位のSAITAMA(本州)と予選3位のチーム長野(本州)が準決勝で激突した。

準決勝は、第1エンドにSAITAMAのスキップ・中島洋治がドローを決めて1点を先制。チーム長野が追いかける展開となるなか、SAITAMAは第4エンドで2点、第5エンドでも1点をスチールし、4-2とリードを広げる。しかし、ここからチーム長野が強さを見せて第6エンドで1点を返すと、サードの新人・渡辺昌利の好ショットでチーム長野が勢いづく。第7エンドでさらに1点をスチールして同点に追いつくと最終エンドへ。SAITAMAが有利な後攻だったものの、プレッシャーをかけたチーム長野がここでも見事なスチールに成功。和智浩らベテランが名を連ねるチーム長野が5-4で決勝進出を決めた。

稚内市みどりスポーツパークに5チームが集まった

「4人制はやはり楽しい」敗退したSAITAMAの2人

中島はラストショットを決められなかった。
「大事なところで決められなかったのがとても残念。第8エンドの1投目は曲がりすぎてしまい、2投目は逆に曲がらずガードに当たってしまった。ショットの選択を含め課題が残るが、狙う場所が多彩な4人制はやはり楽しい。今後は世界の強豪のように幅を広く使う技術を学び、もう一段上を目指したい」

SAITAMAのスキップとしてけん引した中島

サードの小川亜希はこう話す。
「パラリンピックから帰国後、仕事も忙しい時期で1ヵ月弱練習ができない焦りがあった。(優勝した昨年とは違うメンバーで挑み)ぶっつけ本番のような調整の難しさはあったが、チャレンジャーとして全員が笑顔で共有し合い、最終日まで戦い抜けた。やるからには決勝に残る健闘を見せたかったけれど……。パラリンピックでいろいろな人に応援してもらったので、今後も仕事とカーリングを両立して頑張りたい」

小川は「調子が上がらず、中島さんに負担をかけてしまった」

迎えた決勝戦は、KiT CURLING CLUBが第3エンドで一挙に3点を獲得し、試合の主導権を握る。追いかけるチーム長野も意地を見せ、第5エンドに後攻から2点を奪って4-4の同点に追いつく。しかし、KiT CURLING CLUBは第6エンドで1点を勝ち越すと、第7エンドには試合を決定づける2点を追加。7-4とリードを広げられたチーム長野は第8エンドでコンシードを選択し、KiT CURLING CLUBがフォースの高橋宏美を中心に最後まで安定した強さを見せて全勝優勝を飾った。

「相手はミスがないし、格が違う」と和智

試合後、フォースの高橋宏美は「この1年間苦しかった」と涙を流し、これまでの努力が実を結んだ喜びを噛み締めていた。

涙を流して優勝を喜んだ高橋(左から2人目)
配信元: パラサポWEB

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