●新世代のディスプレイ技術を採用したSQD-Mini LED
ここ数年でテレビ市場での存在感が高まってきているTCL。全国の主要家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、液晶テレビにおけるメーカー別販売台数シェアは2025年が10.8%で、2026年1~4月は12.2%と伸長している。
TCLの大きな特徴は、グローバルのグループ傘下にパネルメーカーのCSOTがあることだ。映像の核となるパネルの開発・生産から画質のチューニングまで一貫した垂直統合体制の構築で、製品の安定供給とスピードの両立が可能となっている。
同社の西山隆信副社長は「サプライチェーン全体を自社でコントロールすることで、品質と競争力を同時に実現しています。『作れるから強い』、それがTCLのモノづくりです」と語る。
しかし、グローバルでの評価に比べて「日本でのブランドや信頼性は、お客様にしっかりと伝わっていない」と西山副社長は認める。そこで、技術やスペックを前面に打ち出すのではなく、映像を観るすべての人への思いを込めてブランドコピーを一新した。
新しいブランドコピーの『いちばん綺麗に、観てほしい。』には、ユーザーに映像視聴で最高の体験をしてほしいという思いが込められているという。
新製品7シリーズからまずは代表的な製品を紹介しよう。それが新たに加わったSQD-Mini LEDテレビだ。フラッグシップのX11Lは98V型、85V型、75V型の3機種で、プレミアムのC8Lは98V型、85V型、75V型、65V型、55V型の5機種。ハイグレードで主力モデルのC7Lは85V型、75V型、65V型、55V型の4機種である。
SQD(Super Quantum Dot)は、スーパー量子ドットを指す。色再現の精度が同社比で69%向上した新しい量子ドットを採用し、光の透過率を上げてカラーフィルターの色域を同33%拡大したウルトラカラーフィルターも同時に採用している。
この2つの合わせ技で色の再現性を極限まで高め、テレビに映し出される映像は実物に非常に近い色で表現されるという。
ピーク時の輝度はX11Lの98V型と85V型で約1万nits、75V型は約9000nits。バックライト制御の分割エリアは98V型で2万736、85V型が1万4400、75V型が1万1520である。
さらに高効率の発光チップや光を制御して直線方向に進行させる超凝縮マイクロレンズ、明暗部のディテールをコントロールする光制御アルゴリズムなどを採用。映し出す画質を決める司令塔とでもいうべきエンジンは自社開発のTSR AiPQプロセッサーで、インテリジェントセンサーにより画質をピクセルレベルで調整する。
同社のマーケティング戦略本部久保田篤本部長は「SQD-Mini LEDは当社の誇る技術をすべて注ぎ込んでいます」と話し、製品の完成度に手応えを感じている。
映像はもちろん、音にもこだわり、BANG&OLUFSENの5.2チャンネルサウンドシステムを搭載。Dolby ATMOSやDTS:Xに対応し、まるで映画館にいるかのような音像体験を実感できる。
液晶パネル部の厚さはX11Lで、わずか2cmしかない。X11LとC8Lは画面を囲む黒枠がほとんどないベゼルレスデザインに加えて、パネルとベゼル間の非表示部分がほとんどないVirtually ZeroBorderにより、映像が浮かんでいるように見え、壁掛けをすると最も美しく見える設計になっているという。
前述のとおり、SQD-Mini LEDテレビは3シリーズのラインアップがあり、仕様やスペックはそれぞれのシリーズで異なっている。
●75V型と65V型のRGB-Mini LED TVも発売
その他のシリーズについても紹介しよう。RM7LシリーズはRGB-Mini LEDテレビで、画面サイズは75V型と65V型の2機種。RGB-Mini LEDはバックライトにRGBの三原色を用いることで、純度の高い色を再現する。
高効率の発光チップと超凝縮マイクロレンズ、発光制御技術、CSOTのHVA Proパネルの組み合わせによって色のにじみを大きく低減している。高音質技術ではONKYOの2.1 Hi-Fiシステムを採用し、部屋の音響特性に合わせてサウンドを自動補正する。
Mini-LEDテレビのA400Mシリーズは98V型、85V型、75V型、65V型、55V型の5機種をラインアップ。スリム&フラットな本体デザインで、10億色を超える鮮やかな色彩表現により微細なディテールまで映し出す。
量子ドットLEDテレビはA400とT6Dの2シリーズだ。A400Mと同じHVA倍速パネルと上位シリーズ搭載のTSR AiPQプロセッサーを採用したA400の画面サイズは75V型、65V型、55V型の3機種。HVAパネルとAiPQプロセッサーを搭載したT6Dは75V型、65V型、55V型、50V型、43V型の5機種。
さらに量子ドットLEDテレビの2Kタイプで40V型と32V型をラインアップしたS5Lシリーズも6月発売予定である。各シリーズの詳細はTCLのホームページで、実機は家電量販店の店頭で確認しよう。
TCLのテレビはOSにGoogle TVを採用している。GoogleではブラウザのChromeやAndroid OSでAIアシスタントのGeminiと連携しているが、TCLのT6Dを除く各シリーズではGoogle TV with Geminiとしてこの夏からアップグレードで対応するという。
Google TV with Geminiでできることは、登録アプリからのおすすめコンテンツ紹介やタイトルを忘れても内容でコンテンツ検索できる機能、質問に対するYouTube動画を交えての回答、テレビの操作やスマート家電の管理、ニュースや天気等の情報提供などだ。
また、全シリーズでテレビの大画面に名画や風景写真、生成AIアート作品や撮影画像を映し出すプライベートギャラリー機能を搭載。静止画像だけでなく、暖炉の様子や雨、さざ波などの映像と音を再生する機能もある。
大画面テレビは、映像を表示していないと黒い空間となるが、画面にアート作品の画像などを投影することで、空間が個人ギャラリーに変化する。テレビにインテリアとしての機能も付加されているのだ。
同社では前述した新しいブランドコピーとともに俳優の山崎賢人さんをブランドアンバサダーに起用。山崎さん出演のCMも収録済みでTV CMのほか、YouTubeや交通広告などで幅広く展開し、TCLのブランド認知向上を図っていく。
新製品の発売と新ブランドコピーの採用を記念し、A400以上のクラスの新製品を対象としたキャッシュバックキャンペーンを現在実施中だ。テレビの購入で最大10万円、対象のサウンドバーの同時購入でさらに最大5万円分のPayがもれなくプレゼントされる。購入締め切りは8月16日で、応募締め切りは8月31日。詳細内容は同社のホームページでチェックしよう。

