昼前のSOSと、自分から鳴らした電話
午前11時、とうとう僕は妻にメッセージを送りました。「全然泣き止まない」。返信はありません。1時間後、「ご飯も作れない」と続けて打ちました。妻は寝込んでいるのだから当然です。それでも、誰かに助けを求めずにはいられませんでした。夕方、息子をおんぶしたまま、僕はとうとう妻に電話をかけていました。「お前、毎日これやってたの?」。第一声がそれでした。妻は何も答えませんでした。僕は返事を待つこともできず、勝手にしゃべり続けていたのです。自分の口から出る言葉に、自分が一番驚いていました。
そして...
翌朝、僕は妻より早く起きて、リビングで紙を広げました。育児と家事を時間ごとに書き出し、自分が担当できる部分を線で囲みました。書き出してみて、はじめてその量に手が止まりました。これを毎日、しかも文句もこぼさずに妻はやっていたのか、と。寝室から出てきた妻に、「ごめん、何もわかってなかった」と頭を下げました。妻は驚いた顔をして、それから少しだけ笑いました。「誰でもできる」と言い切っていたものが、実は妻にしかできない積み重ねだったのだと、ようやく気がついた朝でした。
(30代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
