買い物帰りの電車での出来事
仕事帰りに少し買い物をして、地下鉄で帰る途中のことでした。座席に座ってスマホを見ていたら、隣のおじさんがふいに「すみません、ちょっとお伺いしてもいいですか」と話しかけてきたのです。顔を上げると、品の良いおじいさんでした。手にはデパートの紙袋。「孫にあげるプレゼントを買ってきたんですが、最近の若い子は何が喜ぶか難しいですね」と、照れたように笑いながら話し始めました。しばらく話してから降りる駅で丁寧に頭を下げられたとき、なんだか温かい気持ちになって、彼氏にもこの話をしたくなったのです。
立て続けに届いた返信
彼にメッセージを送りました。「今日電車で知らないおじさんに話しかけられたよ」。仕事中だから、いつものように夜まで既読すらつかないだろうと思っていたのです。ところが、ものの数秒で既読がつき、立て続けに返信が届きました。
「何歳くらい?」
「何話した?」
「何駅から?」
「隣に座ってきた?」。
普段は返事が短くて遅い人なのに、まるで連投ボタンを連打しているような勢いだったのです。画面を見つめたまま、思わず立ち止まってしまいました。普段の彼なら、こういう話にはスタンプひとつで終わるはずです。なぜか今日はすごい勢いでした。
