・ユーザーの対応には変化なし
具体的に見ていこう。まずは旧基準原付の性能やルールをまとめると、以下の通りだ。
【性能】
・エンジン:49~50cc以下
・出力:一般的に 約4.0kW(約5.4〜5.5馬力)
【ルール】
・免許区分:原付免許
・制限速度:法定速度30km/h以下
・二段階右折:必要
・二人乗り:不可
対して、新基準原付の性能やルールは以下の通り。
【性能】
・エンジン:50cc超~125cc以下
・出力:最高出力4.0kW(約5.4馬力)以下に制御
【ルール】
・免許区分:原付免許
・制限速度:法定速度30km/h以下
・二段階右折:必要
・二人乗り:不可
旧基準と新基準の違いは、主にエンジンや設計のベースにある。ただし、車体のサイズや重量、価格などは変わる場合もあるため、まったく同じ乗り物というわけではない。しかし、性能やルール上の原付としての扱いは新・旧で変わらない。
つまりユーザー側の対応としてはこれまでと同じ。次に新車を買う時に「新基準対応」の原付を選ぶだけでOKなのだ。
(新基準原付は、排気量が50㏄を超えるエンジンを搭載している場合もあるが、出力を原付相当に制御した「原付カテゴリー」の車両である。通常の125ccバイク(原付二種)とは免許区分も扱いも異なる点に注意してほしい)
・車両の値上げは避けられない
ここまで読んで気付いた人もいるかもしれないが、新基準原付は製造コストが高い。出力を抑えるための制御などが必要になるため、従来の50ccモデルよりもコストがかかりやすいのだ。
例えば……ホンダの新基準原付『スーパーカブ110 Lite』は、34万1000円。(以下、すべてメーカー希望小売税込価格)
対して、旧基準原付『スーパーカブ50』は24万7500円だった。
他メーカーも同様で、ヤマハの新基準原付『JOG ONE』は25万9600円。
そして旧基準原付『JOG』は18万1500円だった。
こうなると、バイク好きとしては「いっそ普通二輪免許を取って大きいバイクに乗ろうぜ!」と言いたくなるが、原付ユーザーの多くは “単なる移動手段” として選んでいる。わざわざ免許を取り直すのは現実的じゃないのだろう。
