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≪バス暴走事故・独自≫「私が若山容疑者を紹介してしまったばかりに…」バス会社側に紹介した男性の懺悔…容疑者は「2種免許を持っている」とウソの売り込みか

≪バス暴走事故・独自≫「私が若山容疑者を紹介してしまったばかりに…」バス会社側に紹介した男性の懺悔…容疑者は「2種免許を持っている」とウソの売り込みか

A氏が学校から払われた額は最高で1万5千円

そもそもなぜA氏にバスの運転手を探してほしいという依頼が来るのか。それはA氏も若山容疑者と同じように部活のバスを運転し報酬をもらったことがあったからだという。

「私もバスの運転をしました。北越高校から(直接)頼まれたことと、蒲原鉄道が間に入って北越高校の部活の仕事をしたこと、蒲原以外のルートで別の高校の部活の運転をしたこともあります。バスはレンタカーもスクールバスも使いました。金子さんとも北越高校のスクールバスの置き場所を教えてもらうため一度会ったことがあります」

A氏は北越高校の仕事の報酬が「学校から」払われたと明言。金額は最高で1万5千円で、もっと安い時もあったという。

数十人の命を預かる運転の対価としては高額とは言えない報酬で運転に応じたA氏は、部活運営の負担軽減の一助になるためと周囲に話している。

費用を安くしたいという学校側の求めに応じて外部運転手やレンタカーを使ったと金子氏が話したことについてA氏は、

「そういうニュアンスの話はありますよね」

と否定しなかった。

結局、こうした運転をA氏は昨年9月以降、7回程度行なったと説明した。許可なく有償の乗客の運送をすると道路運送法違反の「白バス(白ナンバーバス)」営業になる可能性がある。

 「(法的に)グレーだとは思いましたけども完全に黒ということではない、なんていうか、法の隙間を突くようなやり方なんだなって。実際に黒という認識ではなかったです」(A氏)

A氏の証言からは、バス会社などが外部のドライバーに日常的に発注を繰り返していることがうかがえる。若山容疑者も、A氏がB氏に伝えた情報を基に運転可能な人物として金子氏側に「登録」されていたとみられる。

若山容疑者が運転席についたきっかけは…「私だと思います」

そして問題の5月6日の運転の打診がB氏からくることになった。

「最初私の方に『行ける?』っていう話もあって、私はダメで、その中で私が紹介した若山さんの名前が上がったことはありますけども…」

説明では、別の約束があったA氏に断られたB氏が次に話を持ち込んだ若山容疑者が受けたという。A氏はそのことを事故前に「聞いていた」と話した。ただ仕事の直前に容疑者と話したかどうかなど詳細を問うと「そのことは申し訳ないですが…」と答えを拒んだ。

問題の仕事は自分が依頼したのではないと説明しながらもA氏は若山容疑者が運転席についたことについて

「きっかけは私だと思います」

と話した。そして、謝罪の言葉も口にした。

「そういう人を紹介してしまったってことで責任は感じました。そうした状態だっていうのは、ちゃんと運転できる人だなっていうことで紹介はしましたけれども、結果的にそうなったってことについては申し訳なかった」

「そういう風な状態」とは、若山容疑者が直前に事故を頻発させていたことを指す。容疑者の異常を、A氏は本当に感じなかったのか。

「いや、わかってれば当然、そんな、やらせないと思います…」

そうA氏は強く否定するのだった。

A氏が言う「学校から報酬をもらった」との発言について、北越高校の灰野正宏校長は電話取材に対して、

「部活の実態については、県から今調査が入って確認作業を行なっていますが、そのことは私は承知していません」

と回答した。事故直後、軽傷で治療を受けていた若山容疑者はメディアの電話取材で事故歴を聞かれ「全くないです」と即答した。同じころ、金子氏はA氏に電話を掛け

「マスコミから色々聞かれてんだけども。若山さん、どこに住んでるの?」
とたずねてきたという。

バス運行の背後にあった人の手配を巡る信じがたいずさんな手配の連鎖。事故は起こるべくして起きたのではないのか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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