40歳目前で家事能力ゼロ 母を家政婦扱い
父親に対してまったくと言っていいほど尊敬も感謝の気持ちも感じられない明恵さんだが、母親の伊沙子さんに対してはどうなのだろうか?
「私のことは家政婦だと思っているようです」
伊沙子さんが重い口を開く。
「ずっと実家暮らしということもあるのだと思いますが、明恵は身の回りのことを一切やりません。炊事洗濯掃除、すべて私任せです。ただ任せてるだけならまだしも、細かく注文をつけて来ます。朝食は野菜と果物中心とか、弁当は栄養のバランスと見映えを考えたものにしろとか、下着は手洗い、外出着はすべてクリーニング、部屋には毎日掃除機をかけろ…挙げたらキリがありません。自分でやらないと言うより、そもそもできないんですよ。小さい時から勉強優先で家のことをやらせなかった私が悪いとわかっていますが、40になろうと言うのに家事能力がまったくないことに今さらながら愕然としています」
「育て方を間違えた」時すでに遅しの後悔
「こんなはずじゃなかった」と口を揃える亮二さん・伊沙子さん夫婦。
周囲からは「娘を超がつくエリートに育て上げた」と絶賛されることもあるそうだが、
「内情はこんなもんです(苦笑)」
「育て方を間違えた」と後悔したところで、時すでに遅しと言ったところだろうか。
取材・文/清水芽々
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清水芽々(しみず・めめ)
1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。
