見つけた瞬間の、いつもの調子
フリマアプリで気になる物を見つけると、まずは値段の交渉から始めるのが私のいつものやり方でした。多少安くしてもらえれば嬉しいですし、ダメならそれまで。そんな軽い気持ちです。
そのバッグの出品者は、共通の知り合いとつながっている方でした。だから私は「はじめまして!すごく可愛いです」と、いつもより少し親しげにメッセージを送ったのです。返事も丁寧で、話しやすい人だと感じました。
「友達価格」と打ったとき
やりとりを重ねるうちに、私はつい甘えた気持ちになっていました。共通の知り合いがいるのなら、少しくらい融通を利かせてもらえるのではないか。そんな計算が頭をよぎったのです。
「実は私たち、共通の知り合いがいるみたいで!ほぼ友達みたいなものですよね?だから友達価格で、3,000円にしてもらえませんか?」
15,000円のバッグを3,000円に。今思えば、ずいぶん図々しいお願いでした。でもそのときの私は、これくらい普通だと思い込んでいたのです。
