短い返信に込められた答え
しばらくして届いた返信は、短い文でした。
「でも猫は手放さないでほしい。俺が薬を飲んで通うから」
続けて「3匹ともあの子たちは家族だろ。家族を切るのは違う」と。画面を見つめたまま、私はキッチンの椅子に座り込みました。
「本当にいいの?」と聞き返した私に、彼は「いいから」とだけ返してきました。翌朝、私は近所のペットの皮膚科医院でアレルギー対策を相談し、寝室と居間を分ける扉を取り付ける見積もりも取りました。彼に負担をかけたぶん、私にもできることをしたかったのです。
そして...
翌週末、彼は仕事帰りに空気清浄機を一台抱えて、私の家のチャイムを鳴らしました。「これ、自分の分。家にも置きたいから」と笑いながら、いつものように猫たちの方には近づきすぎず、けれど確かに優しい視線を向けていました。
半年間、何も気づけなかった私を責める気持ちはまだ残っています。それでも、家族を切るのは違うと言い切ってくれた彼の声が、これからの暮らし方を変えていく予感がします。3匹の猫と、彼と、空気清浄機のかすかな運転音。私の家には、新しい家族の形が増えました。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
