息子が立ち上がった
義母の小言がまた一つ重なったとき、息子が椅子から立ち上がりました。そして、まっすぐ義母を見て言ったのです。「おばあちゃん、ママにいじわるしちゃダメだよ」と。食卓の話し声がぴたりとやみ、場の空気が一変しました。得意げだった義母の顔がこわばり、目だけがゆっくりと私のほうへ動きます。親戚の誰かが、小さく息をのむのが聞こえました。私はとっさに息子を抱き寄せ、その背中をそっとなでました。
そして...
正直言って、スカッとしました。息子は全てを理解していたのだと思います。あの集まりのあと、義母の小言は少しずつ減りました。完全になくなったわけではありません。それでも、人を下げる言葉は、いちばん見ていてほしくない人が、いちばんよく見ているのだと、息子に教わった気がしています。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
