また始まった「育て方が悪いのよ」
年に一度、親戚が顔をそろえる食事の席でした。料理が並び、和やかに話が進んでいたところで、義母が私のほうを見て口を開きました。「育て方が悪いのよ」。息子が食卓で少しはしゃいだだけのことです。その一言で、楽しかったはずの場の空気が固まります。
親戚たちは気まずそうに目を伏せ、私はただうなずいて、その場をやり過ごしました。こうして人前で下げられるのは、これで8回目でした。言い返したい気持ちはあっても、波風を立てたくなくて、いつも飲み込んできたのです。
「これも孫のためよ」という口ぐせ
義母は決まって、こう付け加えます。「これも孫のためよ」。悪気がないつもりなのは、わかっていました。実際、義母は孫をとても可愛がっていて、会うたびに「誰かをいじわるしちゃダメよ」と優しく言い聞かせてくれます。だからこそ、私へ向ける言葉とのちぐはぐさに、やりきれなさが募りました。隣の席では、息子が口をつぐんだまま、大人たちのやりとりをじっと見上げています。その小さな目に何が映っているのか、そのときの私は深く考えていませんでした。
