グループには聞けないまま膨らんだ不安
「私のリンクだけ開かないんだけど」とグループに送ろうとして、何度も文面を打ち直しました。「私だけ仲間外れ?」と気にしているように見えるのが嫌で、結局送れません。彼に個別で聞くことも考えましたが、それも踏み込みすぎる気がして、メッセージアプリの入力欄を開いては閉じました。
リビングのソファに座ったまま、スマホの画面を何度もタップしました。期限切れの表示は変わりません。何の役にも立たない情報を、ただ繰り返し確認していました。
考えれば考えるほど、自分のことが情けなくなっていきます。たかが招待リンクひとつで、こんなに揺さぶられている。彼に好意を寄せていなければ、ここまで気にすることもなかったはずです。
そして...
翌朝、彼から個別にメッセージが届いていました。「昨日、リアクションなかったから心配になって」。短いその一文を、何度も読み返しました。
意を決して返信しました。「ごめん、リンクが期限切れで」少し時間を置いて、彼から続けて返事が来ました。
「もしかしたら俺が新しいリンクと古いリンクを取り違えたかも。あと、もしよかったら、当日少し早めに来てくれない?個人的に話したいことがあって」
画面の文字を、何度もなぞるように読みました。彼が私だけに個別で送ってくれた一本は、気にかけてくれた証だったのに、下書きに残っていた古い方のリンクが紛れ込んでいただけだったのです。私が一晩抱えていた不安は、まったく違う場所に届いていたのだと知りました。
「了解。早めに行くね」と短く返信を送って、当日は少しだけ早めに支度をしようと決めました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
