東西のけん玉大好き芸人が集結した『けん玉一回で決めないと冷める空気やめようぜライブ 〜あれのせいで流行らない〜』が、6月7日(日)に大阪・よしもと道頓堀シアターで開催されました。“ほぼプロ級”という腕前のドンデコルテ・渡辺銀次が、みんなにけん玉の良さを広めたいと主催したこのライブ。男性ブランコ・平井まさあきやダンビラムーチョ・原田フニャオら腕自慢の出演者が互いの技を披露しつつ、熱いけん玉トークで爆笑をさらいました。

失敗後の「声がけ」でポジティブな空気に
今回のライブを主宰したのは、自身も無類のけん玉好きであるドンデコルテ・渡辺。けん玉芸人界の現状について、「東京では2回、けん玉ブームがあったけれど、ダンビラムーチョの原田が上手すぎて、その火は消えてしまった……。でも、大阪のマンゲキ(よしもと漫才劇場)に来たらけん玉芸人がいて、けん玉をオープニングアクトでやって、私もお願いして飛び込みで出させてもらった」と、うれしそうに語ります。

そんな渡辺がどうにかしたいと思っているのが、今回のライブのタイトルにもなっている、けん玉の技を外したときに冷めてしまうイヤな空気だそう。
「一発決めてワ~ッ! と盛り上がるのは違う。私もテレビで技を外して、とんでもない空気になったことがあるけれど、そうなってしまうと簡単な技しかできなくなって、お客さんは高難度の技を見ることができなくなる」と熱弁し、解決策を出演者みんなで話し合うという展開になります。
武者武者・濱坂恭平は「できなかったときの言葉を決めてみては? 失敗したら0点の雰囲気になるのがダメ。点数をつけて、最後で失敗しても“90点までいった”とか、そういう声がけをしてみては?」と提案。
これを実際にやってみると、失敗していても声がけのおかげで不思議とポジティブな空気になり、“仮説”の正しさが証明されます。問題提起した渡辺も「けん玉史に名を刻む大発明だ!」と絶賛する方法が爆誕した瞬間でした。

一方、山椒魚・フィジカル北岡は、スネにけん玉をあてて入れるという技で「お大事に」という声がけを提案。スネに玉が当たるゴツンという音がとても痛そうで、客席からは歓声どころか「ひぃぃぃ~」という悲鳴があがっていました。
出演者たちは、自慢の美技でも観客を魅了します。けん玉の難関技をみんなで協力して成功させる『けん玉すご技チャレンジ』や、けん先に球を刺す「とめけん」に一人ずつ挑戦し、全員成功を目指す『プレッシャーけん玉』も大盛り上がりでした。

MCを務めたドンデコルテ・小橋共作は、もともとけん玉にまったく興味がなかったそうですが、時間が経つにつれてテンションが上がり、最後はクラブのDJのように声を出しながらノリノリで応援していました。まるで小学生のようにけん玉を本気で楽しむ芸人たちと会場の様子は必見です。
けん玉界で学童出身は「強豪校」扱い?
終演後、興奮冷めやらぬ楽屋にお邪魔して、出演者にライブの感想を聞いてきました。
ドンデコルテ・渡辺 本当に楽しかった! 最初にけん玉にハマったときのように、ミスを気にせず難しい技にチャレンジする面白さをまた体感できました。メンバーも最高ですよ。男性ブランコ・平井やダンビラムーチョ・原田は、けん玉芸人界の火を消した側の人間ですが、西のけん玉芸人たちが火を灯し続けてくれていたおかげで、このライブができた。われわれが盛り上がることは予想していましたが、お客さまもあんなに楽しんでくださるとは思ってなかったので、嬉しかったですね。
山椒魚・フィジカル北岡 とにかく楽しかったです! 僕はいちばん若手で、劇場に立つ回数も本当に少ないのですが、けん玉アクトがあることによって、よしもと漫才劇場に立てるし、こんな偉大な大先輩方と同じライブに出させてもらえる。小学生のときにけん玉を買ってくれた親に感謝ですね。

イチオク・タケヤ 僕は小学校の学童保育に行っているときに、けん玉にハマっていたので、カブトムシクラブに感謝ですね。和気あいあいとできて、本当に楽しかった。
渡辺 けん玉界では、学童でやっていた人はエリートですからね。強豪校出身のような扱いです。
武者武者・濱坂 僕が提案させてもらった、失敗をしても点数をつけて盛り下がらなくする方法をみなさんが気に入ってくれてよかった。僕は最近、けん玉にハマって、一度、火が消えかけたときもあったのですが、このライブでまた大きい火がつきました!