大平サブローがゲストと1対1で語り合う新トークライブ『VSサブロー』が、5月31日(日)に大阪・よしもと道頓堀シアターでスタートしました。昨年、芸歴50周年を迎えたサブローが新たな挑戦として立ち上げた企画で、記念すべき初回ゲストは同期のオール巨人。1980年代の漫才ブームをともに駆け抜けた2人が、出会いから漫才論、闘病生活、そして相方への思いまでを語り尽くした濃密な60分となりました。

同期だからこそ語れる漫才ブーム秘話
今回が初公演となる『VSサブロー』。舞台中央にガチャガチャが設置され、そこから出てきたテーマに沿ってサブローとゲストが1対1でトークを展開するスタイルです。
まずはサブローが登場し、おなじみの“月化粧ポーズ”で会場を和ませます。新たな挑戦として立ち上げた今回の企画について、「シリーズ化して、いろんなジャンルの人と対談して面白い世界が見つかれば」と意気込みを語ると、昨年、芸歴50周年を迎えたことにも触れ、「芸人人生の中で切り離して語ることのできないBIGな人」とオール巨人を紹介しました。

大きな拍手のなか、真っ赤なジャケット姿で現れたオール巨人。6月24日(水)発売予定の水森かおりとのデュエット曲『夢洲ブルース~デュエット編~』のために購入したというもので、「なかなか着る機会がないと思うから着てきた」と笑わせます。大阪・関西万博の会場となった夢洲を舞台としたブルースだけに、ミャクミャクを意識したカラーリングだそうです。
トークは2人の出会いからスタート。オール巨人がアマチュア時代、本名の南出繁として、のちの阪神とともに活動していたころの話や、一時期名乗っていた「まねまね亭ごんすけ・まんすけ」という芸名のエピソードも。
「1年くらいあとにサブロー・シローが出てきて、辞めようと思った」と振り返るオール巨人に、サブローは桂三枝(現・六代 桂文枝)のモノマネを交えて当時の様子を再現。さっそく息の合った掛け合いをみせました。
家族、同期、会社…支えられてきた“愛”
ガチャガチャから最初に引いたテーマは「愛を感じたこと」。オール巨人は、新喜劇の岡八朗の弟子時代に出会った妻とのエピソードを披露します。2017年から頸椎の手術を繰り返し、入退院を経験するなかで毎日、病院へ通い支えてくれた妻への感謝を語りました。
話題は2人の同期である明石家さんまへ。オール巨人は芸歴50周年イベントで東京・大阪ともに盛り上げてくれたことを振り返り、サブローも還暦ライブに出演してもらった思い出を披露しました。
「15分の予定が40分ぐらいしゃべる」「帰らへんよね」と2人で笑い合う姿からは、長年の友情が伝わってきます。さらに島田紳助、桂小枝ら同期との交流話が続き、華やかな時代の空気がよみがえりました。

そんななか、サブローが「愛を感じた存在」として挙げたのが、吉本興業でした。一度、会社を離れたあとに復帰した際、「不義理をしたから」と3カ月間ギャラなしで働いたというサブロー。しかし、その期間はスケジュールが真っ黒になるほど仕事が入り、気づけばレギュラー番組は10本に増えていたそうです。
「そのまま、いまに至る。吉本はすごいなと思いました」という言葉に、オール巨人も「大事にしてくれるよね」と、うなずいていました。ひとつ目のテーマだけで25分近く話し込むほど、トークは尽きることがありませんでした。