エンディング後のやり込み要素に注目
エンディング到達自体は非常に易しい。観察記録の数に応じてスターが集まり、新しい章が解放されていく。各章のすべての生き物を観察しなくても、6章だけ全ステージクリアすればエンディングとなる。筆者の場合、トータル4時間程度で迎えることができた。しかし本作の真の魅力はエンディング後にこそある。
▲6章を解放するのに必要なスターの数は218個。筆者のようなつまみ食いプレイでも到達可能だ
7章以降も「土の中の世界」「世界一の巨木」「ミクロの世界」など、魅力的な新ステージが続々と開放される。特に「ミクロの世界」では、1章で出会った「わたげさん」がビッグサイズで登場し、既知の生き物の新たな側面を発見できる。
▲1章で出会う「わたげさん」。とにかくワラワラしているのが特徴的
▲第9章の「ミクロの世界」では、このサイズで登場
さらに過去ページを振り返ると、思わぬ変化が起きている場合もある。1章の「グワグワドリ」(※筆者は「オーケストラ」と命名)が風邪をひいたような姿で現れたり、3章の「チクチクさん」(※「ウニグリ」と命名)のステージに「つりんちゅ」が現れ、ステージの中に網が張られていたり。すでに調査済みの生き物たちも、プレイが進むにつれて深みを増していく。
▲図鑑に新たな書き込みが!
▲体調が悪そうだ
▲「チクチクさん」のステージに網が。「つりんちゅ」で釣り上げ、すべて網に入れよう!
「観察の連鎖」が奥深い
この「観察の連鎖」が本作の奥深さだ。子ども向けに見せかけて、実際にはゲームの間口を大きく広げている。大人でも横スクロールアクションに苦手意識を持つプレイヤーは少なくないが、ゲームオーバーなしで「もっと発見はないか」「隠し通路はないか」と探求心を刺激される設計は秀逸である。家族でプレイしていると、クリア済みのステージでも「こんなところに!」と新たな驚きを共有できる。1人用ゲームでありながら、家族や友達と発見を分かち合う喜びが味わえる。
グッド・フィールの経験が活きた、丁寧なステージデザインも光る。ヨッシーの舌や卵、浮遊などのアクションを活かしたギミックは、観察目的と絶妙に絡み合い、単調にならない。BGMやビジュアルも可愛らしく、疲れた心を癒してくれる。
▲中には手で持って使う生き物も登場
▲ジェット水流で飛び回るステージも
▲こんな巨大な生き物と協力するステージも!
『ヨッシーとフカシギの図鑑』は、ヨッシーシリーズの伝統を受け継ぎつつ、「敵キャラ(生き物)たちを主役にした観察アクション」という新しい境地を開いた作品である。ゆったりと発見の喜びを味わいたいおっさんゲーマーにとっても理想的な一作だ。
もちろんエンディング後には派手なバトルや高難度のステージもあり、長く付き合えるボリュームと深みがある。カラフルなヨッシーたちと共にフカシギのページをめくりながら、ふかしぎな生き物たちの世界に浸る時間は、大人になった今だからこそ格別である。
▲クッパJr.も魅了される「フカシギ」の世界へ、ヨッシーと共に飛び込もう!
(文:平原学)
(執筆者: ガジェ通ゲーム班)
