食事を意識するほど食欲が増してしまう日も……。
ムリに我慢せず、体質に合わせて整えるケアを取り入れてみませんか?
今回は、ストレス太りや食欲の乱れ、便秘が気になる人に用いられる大柴胡湯(だいさいことう)について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
大柴胡湯ってどんなもの?
大柴胡湯は、柴胡(さいこ)、半夏(はんげ)、生姜(しょうきょう)、黄芩(おうごん)、芍薬(しゃくやく)、大棗(たいそう)、枳実(きじつ)、大黄(だいおう)という8種類の生薬で構成された漢方薬です。
漢方医学では、ストレスや年齢の影響でからだのめぐりが滞ると、太りやすさや便秘、肩こり、頭痛などの不調につながることがあると考えられています。
大柴胡湯は、こうしためぐりや自律神経のバランスの乱れに着目し、脂質代謝を促しながら、余分な脂肪や便通の悩みにアプローチしてくれる漢方薬。
食欲をムリに押さえ込むというより、ストレスで乱れがちなからだの状態を整えながら、太りやすさをケアしてくれると考えるといいでしょう。
大柴胡湯が向いている人の特徴と注意点
女性は、年齢やストレスの影響でホルモンバランスが変化しやすく、それにともなって脂質代謝が低下することがあります。
とくに、女性ホルモンであるエストロゲンの減少や、ストレスによって増えるコルチゾールの影響で自律神経が乱れると、脂肪がつきやすくなるケースもあるため、女性は更年期太りやストレス太りを感じやすいと考えられています。
大柴胡湯は、こうした年齢やストレスによる太りやすさ、便秘などが気になる人に用いられる漢方薬のひとつです。
みぞおちから脇腹にかけて張りや不快感がある、便秘がち、ストレスでつい食べすぎてしまう、年々やせにくくなったと感じる人などは大柴胡湯が向いているかもしれません。
一方で、体力が落ちている人や、胃腸が弱く下痢をしやすい人には合わない場合も……。
妊娠中または妊娠している可能性がある人、医師の治療を受けている人も、服用前に医師・薬剤師へ相談しましょう。
また、服用後に発熱、から咳、息切れ、呼吸困難、からだのだるさ、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状があらわれた場合は、服用を中止して専門家に相談してください。