絵文字のない返事
彼はもともと、メッセージの返事がとても淡白な人でした。「了解」「うん」それだけのことが多く、絵文字や顔文字は一度も見たことがありません。付き合い始めた頃は、その素っ気なさに少しさみしさを感じることもありました。
それでも、会えば優しく、口下手なだけだとわかっていたので、これがこの人なんだと受け止めていたのです。いつしか、メッセージに多くを期待しなくなっていました。
別人のように変わった文面
ところが、ある時期から彼の返事が変わりました。
「今日も一日お疲れさま」「無理してない?ちゃんと休んでね」
絵文字まで添えられた温かい言葉が、毎日のように届くようになったのです。仕事で落ち込んだときには、まるで気持ちを見透かしたような励ましが返ってきました。
正直に言えば、その言葉に救われていました。ただ、あんなに淡白だった人がここまで変わるものなのか、頭の片隅に小さな引っかかりが残っていたのも事実です。
