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テレビウォッチャーが選ぶ2026年上半期「おもしろかったバラエティ」ベスト3 『水ダウ』危険な生放送、有吉弘行の番組で起きたマジ喧嘩

テレビウォッチャーが選ぶ2026年上半期「おもしろかったバラエティ」ベスト3 『水ダウ』危険な生放送、有吉弘行の番組で起きたマジ喧嘩

「もうこの6人で会うことはないだろう」ロケ中の大喧嘩?

3つ目は、1月11日・18日に放送された『有吉クイズ』(テレビ朝日系)のメモドライブ。2025年から定期的に放送されているシリーズの独身男女編である。

この企画の肝はメモだ。出演者たちはドライブやアクティビティを楽しむ一方、その瞬間の感情をスマホにメモしている。隠れて本音を吐露してしまうゲームの設計が、ロケのなかに組み込まれているわけだ。表と裏の動きが重なったとき生まれるズレがおもしろさを生む。

今回のロケも、当初はまるで恋愛ドキュメンタリーのようだった。だが、各々が買い出しから戻りバーベキューが始まると雰囲気は一変。お互いの言動にギスギスしはじめる。当初の甘酸っぱい空気は霧散し、画面に漂い始めるのは本音のデスゲームめいた雰囲気だ。

メモ上で男性陣への違和感を徐々に書き込んでいた熊元プロレス(紅しょうが)は、とうとう直接不満をぶつけ始める。本音を書かされる裏のルールが、出演者の表の言動に染み出てくる。恋愛ドキュメンタリー風に始まったロケは、メモに上書きされながら徐々に崩壊していった。渡辺隆(錦鯉)がメモる。

「もうこの6人で会うことはないだろう」

出川は変化する時代のルールブックの前で戸惑い、高野は生放送の制約に追い込まれ、メモドライブの出演者たちは本音を書き続けるうちに恋愛ドキュメンタリーの筋書きを自ら壊していった。振り返れば、今回挙げた3本はいずれもルールと人間の番組だったように思う。

テレビを取り巻くルールは、昔よりずっと増えたと言われる。しかし、そのルールが人間を縛るほど、画面に映る人間はむしろ思い通りの動きをしなくなる。その予測不能さにテレビの魅力があるのだろう。

ルールのなかで思い通りにならない人間の厄介さと、それゆえに漏れ出る人間のおもしろさ。2026年上半期におもしろかったバラエティは、テレビがそんな「人間」を映すメディアであることを思い出させてくれた。

文/飲用てれび

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