ルックにこだわった結果の“和洋”
──今、穂志さんがおっしゃったように、和洋のバランスが絶妙で怖さの種類はもちろん、美術にも現れていました。
そういったロケーションやビジュアル面でのこだわりを細部から感じたのですが、作る段階でどういったところにこだわったりしましたか?
賀来さん:すごく素敵な質問をしていただいて!(笑)
あくまで、賀来賢人調べなんですけれども、映画予算の割り振りにおいてビジュアル面の割り当てが他の部署に比べて低い、と感じていたんです。
僕はわりと洋画で育ったので、視覚的な部分をすごく大切にしたかったんですね。だから今回は結構、ルックに(予算を)振りました。ルックからチャレンジしてみようかな、という思いで、衣装や(作中の個性的な)小道具も一から作っていただいたりしました。回転する鏡とかああいうのは、海外のオーディエンスからもすごく聞かれました。「あれは何なんだ?!本当に実在するのか?!」って(笑)。そういう説得力をちゃんと持たせていただいたのはすごくありがたいです。
穂志さん:美術セットも素晴らしくて、そこにいるだけで映画の世界に入れる感じがありました。衣装に関しても、一から作っていただくことは、私は多分初めてだったような気がするんですけれど、そういうところからも、作品に対する思いを感じました。ディティールのひとつひとつが、私の役作りの全ての糧になる。すごく楽しかったですね。
楽曲へのこだわり
──今回、音楽にも強いこだわりを感じました。以前にもデイヴ監督とタッグを組んだ「忍びの家 House of Ninjas」(2024)では、場面ごとの楽曲でプレイリストを作って、現場で共有したというお話を伺いました。
https://getnews.jp/archives/3507521
賀来さん:「忍び~」の時と同じく、ジョナサン・スナイプス(Jonathan Snipes)にオーダーして、劇伴も作っていただきました。だから今回の『Never After Dark/ネバーアフターダーク』の音楽も彼のオリジナル作品です。音楽だけは先に作っておいて、それを現場で流して、穂志さんに踊ってもらう、っていう(笑)撮り方をしたんです。
彼は、教授とかもやってるのかな。(※編注・カリフォルニア大学で2008年から講師を務めている)
技術的にも理論的にも音楽を作れる人で、映画音楽ということもちゃんとわかっている人。デイヴとの会話もやっぱり、意思疎通が早いみたいですね。
──必要なところにすっぽりとピースがハマったかのような心地よさがある楽曲でしたね
賀来さん:ありがとうございます!
