●コロナ禍前からUSB-C有線イヤホンの開発をスタート
話を聞いたのは、商品戦略部 グローバルプロダクトマネジメント課 ライフスタイルオーディオグループの永山優香さん。さっそく話を聞いてみよう。
──USB Type-C有線×ノイキャン。なかなか見ない組み合わせですが、開発に至った経緯について教えてください。
永山さん(以下敬称略) もともとは、USB Type-C有線モデルの開発が大元になっています。皆さんもご存じの通り、イヤホン市場は今、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)がメインストリーム。当社ではそんな中でも、有線イヤホンのニーズが一定数残り続けているという考え方のもと、製品を展開しています。
有線でこれまで一般的だったのは3.5mmのステレオミニジャックです。しかし、最近のスマートフォンではミニジャックを廃止し、Type-C端子のみを搭載するメーカーが増えたことで、USB Type-Cイヤホンの需要が高まりました。
そうして2021年に発売したのが、初のUSB Type-C有線モデル「ATH-CKD3C」でした。もともと、コロナ禍に入る前からUSB Type-Cイヤホンの試作を進めていたため、リモートワークが急速に広がる中、いちはやく製品を投入できたことで、シェアを獲得できました。
●TWSは意外と面倒 「トゥルーワイヤレス疲れ」に着目
──では、どういった経緯でType-C有線にノイキャンを組み合わせるに至ったのでしょうか?
永山 まず、着目したのは「トゥルーワイヤレス疲れ」です。
──トゥルーワイヤレス疲れ?
永山 はい。これは私たちが勝手に定義したことではあるんですけど(笑)。
TWSって意外と「煩わしいな」と思う瞬間も多いと思うんですよ。
例えば、充電が切れていると使えないですよね。そして接続性でも、音が途切れたり、音が遅延してしまったり、といったことが起こり得ます。最近はマルチポイント接続に対応したモデルもありますが、デバイス切り替え時にタイムラグが発生することもある。
リモート会議に参加するとき、結構ハラハラしてしまいますよね。
──確かに。マルチポイント接続がうまくいかないって経験はありますね。
永山 そうなんですよ。有線なら、遅延はないし、接続の安定性は高い。また、接続を切り替えるなら、つなぎなおせば良いだけ。気軽に使えるのが一つの利点なんです。

