ミステリアスなふたりのシークレット
——今回、おふたりは初共演ということですが、お互いの印象を教えてください。
有村 メディアなどで拝見していると、沙良ちゃんは本をたくさん読んでいる方で、「自分の言葉をいっぱい秘めている」という印象が強かったです。実際にお会いしても、ご自身の持っている想像力が豊かで底知れないな、と。それでいて、ご自身を語るわけでもないし、もっと知りたいなと思わせてくれる。本当の沙良ちゃんが分からない、ミステリアスなところが魅力的で好きです。
南 私も有村さんに対して、すごくミステリアスな印象を持っていました。穏やかで優しい雰囲気を持ってらっしゃるけれど、芯が強くて凛としている。しゃべればしゃべるほど、どういう方なんだろうと興味が湧きます。
有村 お互いミステリアスだと思ってたんだね (笑)。
——おふたりと一緒に金の密輸をする清恵役を演じた黒木華さんの印象はいかがでしたか?
有村 思っていた以上にさっぱりされている方で、スタッフさんを巻き込んでお話しされている笑顔が印象的でした。男前というか、かっこいい方でした。
南 お話ししていてもお芝居していても、思わず肩に寄りかかりたくなるような、頼りがいのある方ですね。
——犯罪だと分かっていながら金の密輸をする役柄を演じました。おふたりは「分かってはいるけどモヤモヤする」というような経験はありますか。
南 「否定はしないけれど」と前置きをしてからしっかり否定する方に出会うと「肯定しているようで否定されている」と感じるので正論なだけにモヤモヤします。「ずるいな」と思ってしまいますね‥‥。
有村 私、よくステッカーをもらうことがあるんですけど、貼り替えるときに、きれいに剥がれずシールの跡が残ってしまうんです。そのときかな (笑)。剥がすのにすごく時間がかかってモヤモヤします。
——映画タイトルにちなんで、おふたりの「シークレット」を教えてください。
南 実は、携帯電話のカメラのレンズがボロボロに割れていて写真が撮れないんです。撮ると真っ白になってしまう (笑)。周りには内緒にしていて、家族や友人と集まったときは勝手に人の携帯で写真を撮って、それを自分に送るという盗人みたいなことをしています (笑)。
有村 昨日の夜ごはんは、一昨日の晩ごはんの残りも食べました (笑)。余った副菜やお味噌汁、ごはんと納豆。おかずがなかったから作って食べていたんですが、どうしても冷麺が食べたくなって‥‥。深夜にデリバリーを頼んで、結構食べてしまいました (笑)。
——これから本作を観る方へメッセージをお願いします。
南 登場人物それぞれが身を置いている環境は、明るいものではないかもしれませんが、物語自体に悲壮感はないですし、シュールで笑える部分も多いです。3人が人生を取り戻すために走る姿を、笑って観ていただけたらと思います。
有村 3人の女性たちによる人生の再起をかけた青春物語だと思っています。自分の中の「正しさ」は一旦置いて、誰もが経験しうる「こんなはずじゃなかった」という状況で、何を選択していくべきなのか。彼女たちの姿を見て、自問自答したり、笑ったりしてもらえたら嬉しいです。
取材・文 / 小倉靖史
撮影 / 岡本英理
有村架純 ヘアメイク: 新山いずみ / スタイリスト: 瀬川結美子
南沙良 ヘアメイク: 坂本志穂 / スタイリスト: 藤井 希恵 (THYMON Inc.)
映画『マジカル・シークレット・ツアー』
2017年に中部国際空港で主婦たちが【金の密輸】で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナル作品。夫の横領と借金を突然知った二児の母、借金を抱えた研究者、そして貯金ゼロの未婚の妊婦。犯罪とは無縁そうに見える3人が偶然出会い、【金の密輸】を通して仲間としての絆を深めていく。お金と自由を手にし、それぞれの人生をやり直すリベンジゲームが始まる! 周りに流されて生きてきた女性たちが、自分の手で人生を取り戻していく姿が眩しく描かれる。
監督:天野千尋
出演:有村架純、黒木華、南沙良、塩野瑛久、青木柚、斎藤工
配給:アスミック・エース
©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
2026年2026年6月19日(金) 全国公開
公式サイト magicalsecrettour
