届いた写真選びのお願い
彼と過ごす日々が、ちょうど一年を迎えるころでした。「今度の写真、どれがいいか選んでくれる?」と、彼からのお願いが届いたのです。旅行先で見た景色や、二人で立ち寄ったお店の料理が、画面いっぱいに並んでいました。私を頼ってくれたことがうれしくて、私はさっそく一枚ずつ見ていくことにしました。
候補から消えた私
ところが、何枚めくっても、私が写った写真が出てきません。見落としているのかもしれないと、はじめからめくり直しました。それでも、私の顔が入った一枚は、どこにも見つからないのです。残っているのは、私のいない景色や食べ物の写真ばかり。気になって「これ、何に使うの?」と聞くと、彼は「選んでくれたら、それでいいから」と返すだけでした。
