世間ではVision Proが廃番になるという噂が絶えない。筆者は日常的に(特に出張時に)MacBook Proの外部ディスプレイとして使っており、その便利さを痛感しているので、廃番などという噂が流れると心穏やかではいられない。そこで、WWDC 26で「廃番の噂があるけど、どうなの?」と直接聞いてみた。
※インタビュー時は写真NGだったので、Apple Park内のVRっぽい光景。Observatoryのロビーにある『hello』のオブジェ。去年は透明だったのが、今年は上部がグレーになっていた。
Vision ProとSiri AIは非常に相性がいい
今年もvisionOSは進歩した。今年の注目はSiri AIとVisual Intelligenceだ。

ふわふわと中空に浮かぶ水晶玉は、面白いが単なるビジュアルの工夫かもしれない(自由に移動可能で、実際の机の上にコースティクス(光の集光模様)がリアルタイムで描かれるのは面白い)、Vision ProとSiri AIの相性は非常にいい。
空間でどうやってテキストを打ち込むかというのは常に課題だったが、音声でスムーズに入力、指示できるのは非常に便利。インターフェイスとして、コンピュータの魔法にまた一歩近づいた気がする。
Vision ProのSiri AIは、実空間にあるものも見られる
それだけではなく、Vision ProではVisual Intelligenceが非常に上手く動作するのだ。

たとえば、こちら。
ウェブサイトを見ながら、「私の9月のフライトにこのバッグは使えるだろうか?」と質問してみる。
Siri AIは、私のパーソナルコンテキストを理解しているので、たったそれだけの指示で、過去のメールのやりとりなどから(個人情報を保持したまま) 搭乗便を探し出し、搭乗便の機内持ち込みサイズに収まるかどうかを確認してくれる。
さらに、実際に目の前のデスクの上にあるハイキングブーツがそのバッグに入るかどうか聞いてみる。

もちろんiPhoneでも、カメラに写せばVisual Intelligenceは機能するので同じことなのだが、Vision Proの場合、見ているものそのままをSiriが把握するので、なおのこと驚きは大きい。
この例では、Siri AIは「あなたのLowaのハイキングブーツは、REI Flash 22 Packに、物理的には入るけど、ちょっときつい」と回答を返してくれる。 Vision ProとSiri AI、Visual Intelligenceはこのように機能する。日常的にVision Proを装着したまま生活するわけではないと我々は分かってしまっているが、それでもできることは夢に描いていたことそのままだ。