最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
37歳で逝った天才が『ウルトラマン』に込めた「トラウマエピソード」の謎 「人間の方が恐ろしい…」

37歳で逝った天才が『ウルトラマン』に込めた「トラウマエピソード」の謎 「人間の方が恐ろしい…」


『ウルトラマン』キービジュアル (C)円谷プロ

【画像】「えっマジか」 ウルトラのトラウマ「怪獣使いと少年」に「救い」をもたらすエピソード(4枚)

金城哲夫が企画した空想科学ドラマ

 特撮ドラマの金字塔と呼ばれる「円谷プロ」制作の『ウルトラマン』は、1966年7月17日に第1話「ウルトラ作戦第1号」がTBS系で放送されました。2026年7月は、『ウルトラマン』の放送開始から60年の節目になります。

 7月4日(土)からは、ウルトラマンシリーズ60周年記念作『ウルトラマンテオ』(テレビ東京系)が始まります。また、7月3日(金)からはドキュメンタリー映画『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』も劇場公開されます。

 今なお多くの人に愛され続ける『ウルトラマン』の「生みの親」のひとりが、「円谷プロ」の企画文芸室の室長を務め、『ウルトラマン』の企画や設定を考えた金城哲夫氏です。金城氏が脚本を担当した『ウルトラマン』から、ひときわ印象的だったエピソードを振り返ります。

「なぜ怪獣と戦うのか?」問いかける

 1938年生まれ、沖縄出身の金城哲夫氏は、「円谷プロ」の創設者である円谷英二氏を慕い、学生時代から円谷家に通っていたことが知られています。円谷英二氏の薫陶を受けた金城氏は、子供たちが楽しめる明るいテレビ番組として『ウルトラマン』を企画しています。当時27歳でした。

 第1話「ウルトラ作戦第1号」の脚本を、ベテランのシナリオライター関沢新一氏と共作したのをはじめ、メフィラス星人が登場する第33話「禁じられた言葉」や最終話「さらばウルトラマン」など、自らの執筆で人気エピソードの数々を残しています。

 金城氏は『ウルトラマン』に続く『ウルトラセブン』(TBS系)でも、「ノンマルトの使者」という珠玉のエピソードを書き上げています。「ノンマルトの使者」と同じように、「正義のヒーローは何のために戦うのか?」という根源的な疑問を投げかけたのが『ウルトラマン』の第30話「まぼろしの雪山」でした。

 孤独な少女ユキの身を案じるかのように、雪山に怪獣ウーが現れるという物語です。「雪女の娘に違いない」と村人たちから嫌われているユキにとって、ウーは守り神のような存在です。しかし、ウーが出没すると、スキー場のある村には観光客が来なくなるため、科学特捜隊が出動することになります。

 村に到着したハヤタ隊員(演:黒部進)たちに対し、ユキは「なんでもかんでも怪獣呼ばわりして、殺してしまう。恐ろしい人たちだわ」と厳しい言葉を浴びせます。

 ハヤタ隊員はウルトラマンに変身するも、ウーに向かって必殺技の「スペシウム光線」を放つことなく、この回は終わります。さまざまな解釈ができるエンディングでした。


帰ってきたウルトラマン DVD9巻(円谷プロダクション)。「怪獣使いと少年」のエピソードを収録している

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ