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セブン「淹れ立て紅茶」大躍進。コンビニコーヒーの牙城を崩すか?裏にある緻密な戦略と10年の執念

セブン「淹れ立て紅茶」大躍進。コンビニコーヒーの牙城を崩すか?裏にある緻密な戦略と10年の執念

セブン-イレブンの紅茶が人気

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蒸し暑い日が増え、冷たくてスッキリとした飲み物が恋しくなる季節。コンビニで“淹れ立て”といえばコーヒーが定番でしたが、今、セブン-イレブンの一部店舗で提供されている「淹れ立て紅茶」が「美味しすぎる!」とSNSで大きな話題を呼んでいるのをご存知ですか?

実はこの紅茶、構想から実現までに10年もの歳月が費やされた超大作。今回は、そんなセブン-イレブンの本気が詰まった紅茶の開発担当・篠崎さんに直撃インタビュー! 圧倒的な香りを引き出すマシンの秘密や、おすすめのペアリングまで、知られざる開発秘話をたっぷりお聞きしました。

構想はコーヒー導入時の2013年から!10年越しの「淹れ立て紅茶」誕生秘話

セブン-イレブンの紅茶が販売を開始したのは2023年1月、最初は4店舗でのテスト販売からでした。その後2025年3月には店舗数を拡大、現在では14県と北海道・東京都・大阪府の約3,000店で紅茶のマシンを導入しています。まだ限られた店舗での提供ですが、2027年2月末までに10,000店に拡大予定だといいます。

アイスは冷凍コーナーからカップを購入購入時にはコーヒー同様に、アイスの場合は冷凍コーナーからカップを取り、ホットの場合はレジで購入したい旨を伝え、金額を支払います。ホットティー、アイスティー、ホットミルクティー、アイスミルクティーの4種類があり、いずれもRサイズとLサイズを展開。紅茶専用マシンで3種類の茶葉(ミルクティーの場合は2種)から好みのものを選択、紅茶が抽出され完成したら取り出し、飲むことができます。

セブン-イレブンの紅茶が人気コンビニコーヒーが主流となっている今、なぜこのタイミングで紅茶の提供を始めようと思ったのでしょうか。株式会社セブン-イレブン・ジャパン商品本部 デイリー商品開発部 FFクイックサービスレストラン マーチャンダイザーの篠崎美奈子さんは、

「セブン-イレブンでコーヒーの販売を開始したのは2013年ですが、その直後ぐらいから“紅茶でもニーズがあるのでは”という話が出ていました。歴代の商品開発担当者がトライしていましたが、なかなか販売を実現するまでには至らず……できたての美味しい紅茶をお客様に提供するための様々なハードルを乗り越え、2022年のテスト販売を経て、全国へ拡大する目途がたちました」(篠崎さん)

近年は紅茶に特化した専門店が増えており、その流れに乗ったのかと思いきや、セブン-イレブンでは2013年当時からコーヒーが苦手な人や紅茶の方が好きな若者のニーズをとらえていたということ。一方で味に一切妥協せず「このくらいの味でいっか」としなかったために、開発には長い期間かかってしまったというわけです。

篠崎さんは、紅茶を検討するチームにいたこともありましたが、グループ会社への出向やアイスやパンの開発担当などいくつもの別ジャンルの業務を担当後、現在再び紅茶の担当に。そのくらいの年月が過ぎているということで、ひとつの商品に10年とはこだわりすぎな気もしますが……。

「紅茶のマシンは、コーヒーとは全く違う手法で淹れることによって美味しくできます。例えばお湯の注ぎ方、茶葉の蒸らし方、どのようにカップに注げば美味しくなるのかなど本当にいろんなポイントがあって。それらを一つひとつマシンメーカー様や茶葉のメーカー様と議論して今の商品にたどり着いています。紅茶は“この茶葉にはこの蒸らし時間が最適”など個性があって、特にプロの方は4~5分かけてゆっくり丁寧にお湯を注ぐことで美味しく淹れることができますが、機械で再現するのはかなり大変でした」(篠崎さん)

確かに自宅でティーバッグを使用して紅茶を飲む時でも、お湯の温度が低すぎたり、雑にティーバッグを振って抽出したりすると渋みが出るなど味が変わることがあります。ようやくセブン-イレブンとして納得のいくクオリティのものが完成、2023年のテスト販売後も細かな改善を経て現在に至るといいます。

なぜ3種類から選べる?おにぎりやスイーツに合う「ベストペアリング」の提案

今年3月頃から全国の多くのセブン-イレブンで紅茶マシンの導入が一気に広がると、SNS上では「セブンの紅茶が美味しすぎる」「コンビニでこの美味しさを出せるなんて感動」など多くの賞賛の声が溢れています。コーヒーと紅茶では購入する層が異なるようで、篠崎さんによるとコーヒーは高年齢層の男性が多かったのに対し、紅茶は幅広い年齢層の女性が多いといいます。

「コーヒーは朝の出勤時間帯に目覚ましの目的で購入される方が多いのですが、紅茶は午後の時間帯にリラックスする目的でよく売れています。コーヒーは食後に購入される方が多かったのに対し、紅茶はおにぎりやお菓子・パンなどと一緒に購入される方が多く、食事と共に楽しんでいただいている印象ですね」(篠崎さん)

茶葉も3種から好みのものを選べる人気の理由のひとつに、茶葉が3種類から選べることがあります。マシンでの抽出時に「ダージリン」「アールグレイ」「アッサム」から選ぶことができ、(ミルクティーの場合はアールグレイとアッサムの2種から)ストレートティー&ミルクティー、さらにRサイズとLサイズを選ぶことができるため組み合わせの種類は20種類!さらにホット&アイスも選べます。「選べるのが嬉しい」「今日はこの味にしてみようと楽しめる」声も多いといいます。

アイスティーとミルクティーがホットアイスそれぞれ選べる個人的には1種類でも良かったのでは?店員も茶葉を3種も管理するのは大変なのでは?なんて思ってしまいますが、篠崎さんは「紅茶は嗜好品ですから」と当初から数種類の茶葉をラインナップすることを決めていたと話します。

「それぞれの茶葉の種類をお客様がその時の気分で選んでいただける体験に価値があると思っていて。特に美味しいと思っていただける人気の3種類の茶葉を選ばせて頂きました。茶葉が1種類のみだったら、蒸らし時間や抽出温度などを一定にできたので、開発期間をもう少し短くすることはできたのかもしれませんが、3種類の茶葉から選べる楽しさは絶対に譲れなかったですね」(篠崎さん)

篠崎さんご自身も、「おにぎりを食べるときはダージリン、カレーパンはアッサム、濃厚なチョコレート系はアールグレイ、スイーツならミルクティー」と一緒に食べるものによって茶葉のペアリングを楽しんでいるのだそう!自分なりのベストペアリングを見つけるのも楽しそうです。

配信元: MonoMaxWEB

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