ニュース報道などで「エアコンの2027年問題」が取り沙汰されている。国が'27年4月より家庭用エアコンの省エネ基準を厳格化するため、家電メーカーは基準に満たない安価なエアコンの製造・販売ができなくなるからだ。
新基準を満たしたモデルへの移行が進む中、店頭から安価な旧基準モデルが消える前の「駆け込み特需」が始まっている。6畳用のエアコンの相場は平均10万円前後が、省エネ基準を満たした最新モデルは25万円前後まで値上がりする。
工事予約は平日でも2〜3週間待ちの状態
「一般家庭で需要が高い14畳用のエアコンは、シンプルな機能が備わっている標準モデルが12~17万円ですが、省エネなど高機能エアコンは35万円前後で販売されており、安価なエアコンが品薄になっています」(大手家電量販店)
「6月の土日はエアコン設置工事の予約が埋まり、平日でも2~3週間以上先になりそうです」(空調設置業者)
また、設置工事が不要の「ポータブルクーラー」も売れ行き好調だという。
「電気代で元が取れる」は本当か検証
家電量販店では、「新基準の省エネ機能モデル本体は高いが、電気代の安さで元が取れる」と売り込む店員もいる。
しかし、新基準モデルは6畳用で年間3000円、14畳用では年間1万円程度の電気代節約となるものの、エアコン寿命の10年間で換算すると、そこまでの“お得感”はない。
