くっきー!「どんなことも知識がないままやる!」
ゆりやんとくっきー!による特別対談「“引っかかる”は、どう作られるのか?~量産時代に、“違和感”が武器になる理由~」は、多くの聴講者でホールが埋め尽くされました。
少し厳粛な雰囲気のなか、MCのタケトに紹介されたくっきー!は「ごくろうさん」といつも通りの挨拶。ゆりやんは「ハーバード大学医学部からやってまいりました」とさっそくボケて場を和ませました。
くっきー!はアーティスト活動や音楽活動で、ゆりやんは映画監督として、それぞれお笑い以外の分野でも高い評価を受けています。
作品のインスピレーションはどんなところから受けているかと聞かれたくっきー!は、「調べるとかは、せんようにしていますね。中心だけ決めて(絵を描き始める)」といいながら、「何色と何色を混ぜたらどうなるとか、知識がないまま。どんなことも、最初は知識がない人が始めているのだから、自分たちもやり続けることで自然と身につくはず」と持論を語りました。

それに対して、「突然、アイデアが降りてくるんです」というゆりやんは、「紙とペンを前にアイデアを出そうとしても思いつかない」と語ります。最近、そんなふうに“降りてきた”ネタの例として、「Could you 九十九里浜?」というギャグを披露すると、くっきー!は「それ、アメリカでやっても伝わらんやろう」とツッコみ、豪快に笑いました。
ゆりやん、ガンバレルーヤへの嫉妬で水着に!?
また、互いに気になる作品として、くっきー!はゆりやんがアメリカの人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で披露した、角刈りにアメリカ国旗の際どい水着を合わせたネタをセレクト。「あの動きはどういう意味なん?」と尋ねると、ゆりやんは「あれは偶然の産物で……」と話し始めます。
「ガンバレルーヤ(よしこ、まひる)ちゃんと同期で仲が良くて大好きなんですけど、芸人になりたてのころは周囲をライバル視していたので、ガンバレルーヤの活躍を聞いたときの悔しいリアクションから生まれました」
ちなみに当初、オーディションでは別のネタを披露する予定だったのが、急遽、“保険”で用意していた角刈りと水着のネタで挑もうと思いついたのだそう。「目の前のアメリカ人ではなく、日本の方々に届けようとしたんです」というゆりやんに、くっきー!は驚きの声を上げました。

一方、くっきー!は実は隠れた努力家。その一面を、タケトが明かしました。
「インスタは毎日、更新して、必ず一つはボケを入れる。それを積み重ねることで、(明石家)さんまさんと絡んだときなんかにも、アドリブで面白いひと言が出てくるようになる。日々の積み重ねって大切なんだよなって、車の運転中に車窓に向かって言っているフリをして僕に教えてくれたんです」
意外なくっきー!の行動に、会場からは感心と笑い声が漏れるなか、当の本人は「フフフ……」と顔を赤くして照れ笑いをするばかりでした。
そのくっきー!は、ネタなどを作ったり、披露したりするときに、「3人、熱狂的に喜んでくれる人がいればいい」という心持ちでいるとのこと。
「野性爆弾なんて、完璧にそうやで。劇場に来ている何人かだけが好いてくれていて、その人数が増えていった」と言うと、タケトは「(AI時代の)コンテンツ作りにおいても、広いパイを狙うのではなく、3人でも食いついてくれるものを目指すというのがいいのかもしれない」と気づきを得た様子でした。
