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〈江別・集団暴行死〉遺族は「苦しみを同じように味わわせたい…」明日判決、謝罪する被害者の顔を踏みつけた女、飛び蹴りした男、太鼓のように腹を殴った16歳…注目される量刑と少年法の壁

〈江別・集団暴行死〉遺族は「苦しみを同じように味わわせたい…」明日判決、謝罪する被害者の顔を踏みつけた女、飛び蹴りした男、太鼓のように腹を殴った16歳…注目される量刑と少年法の壁

長谷さんにタバコを近づけた少年、腹を太鼓のように殴った少年…

前述の通り、強盗致死罪の法定刑は無期懲役か死刑。だがDは当時16歳で未成年、さらに瀧澤被告は当時18歳で特定少年にあたり、少年法が適用される。

「ただし、特定少年が重大犯罪を犯した場合は実名報道、厳罰化の対象となり、刑罰も成人と同様に課せられる可能性が高くなる。今回、瀧澤被告は実名報道がなされており、量刑についてどのような判断が下されるかに注目が集まった」(前出・社会部記者)

瀧澤被告は主犯格とされる川口被告の中学時代の同級生、Dは川口被告の中学時代の後輩にあたる。瀧澤被告とDは長谷さんと面識はなく、事件当日が初対面だった。

「瀧澤被告は事件当日、川口被告に呼び出され、『行きたくないけど、(逆らうと)面倒だから行ってくる』と家族に語っていたそうだ。長谷さんに対する暴行が始まった当初は、川村被告に『D、次』などと促されたが、瀧澤とDは暴行に加わらなかった。しかし、二人は川口被告を止めるどころか『ウケる』『笑いが止まらない』などと言いながら笑って傍観した」(同前)

川口被告と川村被告による金銭の要求が始まった時も、瀧澤被告は「キター!」と喜び、「クレジットカード持ってないの?」などと同調。検察はこの瀧澤被告の言葉が、他の共犯者がカードを奪うことを決意したきっかけになったと指摘している。

その後、クレジットカードを奪ってコンビニへ行っていた川村被告と八木原被告が現場に戻り、暴行が再開されると、今度は瀧澤、Dともにこれに参加。

「瀧澤被告の証言によると、Dは長谷さんの顔や腹部、背中などを数えきれないほど蹴り、馬乗りになって腹パンをした際には、太鼓のようなドンとした音が響いたそうだ。さらに、Dは『指紋が残るから』という理由で、長谷さんのパンツの横をターボライターで焼き切り、全裸にしたという。Dは公判で暴行について、『バレなきゃいいと思っていた』などと語っている」(前出・事件記者)

一方の瀧澤も川口被告に「根性焼きすれ」と促され、吸っている煙草を長谷さんに近づけたという。

「さらに瀧澤被告は、坂道で助走をつけ、『ライダーキック!』と叫びながら二度も長谷さんに飛び蹴りをしている。瀧澤被告は、『(川口被告に)“タッキーもやって”と言われて暴力やらなきゃいけないんだなと思ってやりました』『ガチでやりたくなかったけど、笑い取れればもういいやと思って、暴力が終わると思ってやった』などと証言した」(同前)

Dは「少年法の適用は免れないとして懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑」

瀧澤被告とD被告の論告求刑は、それぞれ11日、19日に行われた。

瀧澤被告の弁護側は暴力が限定的であったこと、他人の言動に左右される未熟さがあったことを指摘し、懲役15年が妥当と主張。

「しかし検察側は瀧澤被告の暴力が自ら考えて行なったものであり、被告が行なったライダーキックが他の共犯者が暴行をエスカレートさせるきっかけを作った点を指摘。また、裁判中、川口被告に責任転嫁するような供述を続けたことにも触れ、厳罰の必要性を訴えた。そのうえで、瀧澤被告が当時18歳であったことを考慮し、懲役20年を求刑した」(地元紙記者)

一方、Dの弁護側は「血がついたことに憤慨して蹴りを入れたのみ」「最年少で従属的な地位だった」などとして、懲役5年から10年が妥当だと主張。

「これに対し、検察は『暴行を止めることなく嘲笑い、状況を理解し、受け入れていた』として瀧澤被告と同様、D被告も自分の意思で暴行していたと指摘。暴行は決して軽微なものではなく、長期間の矯正教育が必要であるとも主張した。そのうえでやはり少年法の適用は免れないとして、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した」(同前)

一連の公判では、長谷さんの遺族による意見陳述も行われた。

「罪の無い人の命が奪われて、どうして罪を犯した人間は生きていけるのか」
「苦しみを同じように味わわせたい」

大切な家族を無残にも奪われた遺族が絞り出した、その言葉の重みは計り知れない。

「長谷さんは2時間に及ぶ集団リンチの中で、数えきれないほどの暴力を受け、全裸にされ、土下座を強要され、ライターで身体を炙られ、尊厳を破壊された上に、命まで奪われた。そんな蛮行を行なっておきながら、少年らは長谷さんからキャッシュカードを奪い取った後、コンビニで金を下ろしてラーメンを食べに行っている。

解剖医の証言では、もし長谷さんがすぐに専門的な病院へ運ばれ、輸血などが行われていたら長谷さんの命は十中八九助かっていたという。しかし彼らはLINEの履歴を消去し、口裏合わせをし、罪を逃れようとした。長谷さんを見殺しにした、一人一人の責任は重い」(同前)

3人の判決は25日に下される。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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