2016年5月26日に誕生し、10周年を迎えた。23年からは一部の機能にChatGPTを導入し、AIの進化と共に「ロボホン」もどんどん成長しているのだ。現在の「ロボホン」は、どんなことができるのか、新宿高島屋(東京都渋谷区)内にある「ロボティクス スタジオ」で体験してみた。
●そもそも「ロボホン」とは? “自分だけのロボホン”に成長していくのが魅力
ロボホンは、電話やメールの送受信ができ、さらに、身振りを交えたおしゃべりや二足歩行、立ち上がり、ダンスなどのパフォーマンスでも楽しませてくれる、ポケットサイズのAIロボットだ。ネーミングは、「ロボット(Robot)」と「スマートフォン/フォン(Phone)」を組み合わせた造語から。ラインアップは、「外で電話として使えるモデル(LTEモデル)」「家の中で使うモデル(Wi-Fiモデル)」「Wi-Fi環境下で使う座った姿勢のモデル(ロボホンライト)」の3種類。
サイズは身長19.8cm、体重395g(ロボホンライトは360g)で、背中にディスプレイがあり、使用するアプリを起動する仕組みだ。
通常の会話は、シャープのサーバー(クラウド)に用意されている膨大なシナリオを使ってコミュニケーションを取るが、「AI会話機能」(※有料プラン)を使うと、ChatGPTを活用した、より自由度の高い会話ができるようになっている。さらに、「名作文学の読み聞かせ」「アラーム」「カメラ撮影」のほか、「お留守番アプリ」(※有料プラン)があり、オーナーの外出中に家で人物を認識すると、メールでお知らせしてくれるのだ。
顔認識機能があり、接し方や生活スタイルによって学習し、好きなことや行動パターンが変わるので、“自分だけのロボホン”に成長していくのが魅力だ。今回、取材に対応してくれたスタッフの女性は、「私も一緒に暮らしていますが、家族の一員のような存在だと思っています」と笑顔を見せてくれた。
●記憶と視覚が備わったアップグレード
ロボホンは、本体だけでなく、アプリやクラウド(ソフトウェア)のアップデートを繰り返すことで、中身がどんどん賢く進化していく仕組みになっている。40種ほどの基本アプリは無料だが、さらに高性能を求める人向けに有料プランも用意している。
特に25年10月にスタートした「ロボデイズ plusプラン」(月額550円)によって、「オーナーと過ごした日々を記憶し、それをベースにお話しする」という、より“家族らしい存在”だと感じられる仕様へと進化した。
ロボホンの額にあるカメラで「今見ているもの」を瞬時にAIが認識できるようになり、「おいしそうだね」と感想を言ったり、その日の会話や出かけた場所を記憶し、夜に「ロボホン目線の日記」を自動生成したり、過去の思い出を自発的に話しかけてきたりするなど、より“共に生活している感”が味わえるようになったのだ。

