世の中に才能のない人はいません
「じゃあ、とりたてて何も才能のない私は、どうすればいいの?」
不安に思う方も多いでしょう。大丈夫。夢がある限り、それは必ず、形になります。あなたの夢は、なんですか? 人には〝向き・不向き〟がありますから、好きな仕事だからといって、誰でもできるとは限りません。○○ちゃんみたいになりたい、とモデルを目指しても、三頭身の人には無理。諦めも肝心です。
そこで必要なのが、理性です。
自分は何が得意なのかを突き止め、自分に向いている仕事を見極めるのです。学校時代の成績を見れば、自分が文科系、理科系、体育会系、何に向いているか、おおよそのことはわかるでしょう。自分を客観的に眺めてみれば、自分の知能程度や肉体的素質、趣味嗜好や性格もわかるはず。ふだんの生活の中での得意・不得意を考えれば、おのずと自分自身の適性はわかるはずです。
そうやって冷静に自分というものを知り、その上で、将来について考えるべきなのです。そして自分の仕事はこれ、と決めたら、あとは頑張るだけ。
例えば「芸能人になりたい!」という夢も、冷静に自分にできることを模索した結果、ヘア&メイクアップ・アーティストやスタイリスト、ファッション・デザイナーやマネージャー、ディレクターなど、目標をシフトして頑張り、成功を収めている人が、たくさんいます。
冷静になってから手にした「夢」は、単なる「夢」ではなく、「理想」に変わります。
そして、「理想」を掲げて着々と生活していけば、やがて「理想」は「現実」のものとなります。きちんと自分というものをわきまえてから抱いた夢は、いつか必ず実現するのです。
叱られたら、「ラッキー!」なのです
最近は仕事場で上司に叱られると、すぐ落ち込んでしまう人もいるようですね。叱った人を恨んだり、叱られた翌日から出社拒否になってしまう人もいると聞きました。でもそれは、大きな間違い、発想の転換が必要です。
怒られる、叱られる、注意されるということは、ひとつ勉強するチャンスを与えられたということです。自分が間違えていた点、至らなかった点を指摘してもらえるのですから、知識、経験という財産を増やしたことになります。こんなに喜ばしいことはありません。しかも、本来なら授業料を払わなければいけないのに、注意してもらったうえに、お給料までいただけるのです。得した! ラッキー!! と、思わなければ。
怒られたり叱られたり、人の一生は、そんなことの連続です。初めてのときには、ものがわからなくて当たり前なのです。誰だって最初からうまくはいきません。みんな、生まれて初めて幼稚園に行き、生まれて初めて小学生になり、中学生になり、高校生になるのも大学生になるのも、社会人になるのも初めて。先生や先輩たちに怒られたり叱られたりしながら仕事を覚え、ひとつひとつ学んでいくのが、生きていくということ。いちいち落ち込んでいたら、前に進めません。
いくつになっても〝初めて〟は続きます。
人間は生まれてから死ぬまで、ずうっと〝初めて〟の連続です。人はみな初めて親になり、初めて中年になり、老人になるのです。そのとき、自分はすべてを知っていると勘違いをして、学ぶことを忘れてしまった人間が、ずうずうしい生き物になります。世の中をなめ、謙虚さを失い、ふてぶてしくなることから、老化が始まるのです。
今日という日も、今までの人生で経験したことのない、初めての日。そう思えば、毎日をわくわくしながら、楽しんでいけます。
写真/御堂義乘

