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Netflixシリーズ「ガス人間」が2026年7月2日(木)より世界独占配信中です。東宝の伝説的映画『ガス人間第一号』(1960)が、東宝とNetflixの初タッグによって全8話の完全オリジナルストーリーによるドラマシリーズとしてリブート。
映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やNetflixシリーズ「地獄が呼んでいる」、「寄生獣 -ザ・グレイ-」など次々と世界的話題作品を生み出し続けるヨン・サンホ(エグゼクティブプロデューサー・脚本)と、配信シリーズ「ガンニバル」、映画『岬の兄妹』、『さがす』で 人間の闇と狂気を炙り出し、国内外に衝撃を与え続ける鬼才・片山慎三(監督)がタッグを組み、新たな衝撃作を完成させました。
警察、政治家、裏社会が複雑に絡み合い、あまりにもリアルな描写に「これって現実にもあるんじゃないの…?」とヒリヒリしてしまう本作。元・東京都知事の舛添要一さんと、ひろゆきさんに、作品の魅力から「作品で起こることは現実にもあり得るの?!」ということまでお話を伺いました。
元東京都知事・舛添氏絶賛!「言いたかったことを描いてくれた」
──まずは「ガス人間」をご覧になった感想をお聞かせください。
舛添:とても面白くて2日で見切ってしまいました。先の展開が気になりすぎて、本当は全てイッキ見したかったのですが、睡眠時間が削られてしまうので途中で意思を持って止めたほどです。普段は執筆等の作業があり、映画・ドラマに触れる時間がなかなか取れないのですが、「ガス人間」は夢中になって堪能しました。
ガス人間の正体など物語自体が非常に面白いのだけれど、私のキャリアからすると、やはり都知事にまつわる展開が興味深かったですね。
ひろゆき:面白かったです。本作を観た後に『ガス人間第一号』も観たのですが、そっちではガス人間自体の欲望的な所が描かれていたけれど、「ガス人間」では無色透明に描かれていて、そのガス人間を取り巻くストーリーが重厚で引き込まれました。相当脚本が上手いのだなと。
「ガス人間が何者なのか?」という話ではなく、「ガス人間を利用しようとする」人々を描いた”政治サスペンス的”なストーリーが意外でした。一方で「こういうコンテンツ制作会社の人いるよね」、「こんなYouTuberいるよね」、「この政治家のモデルって石丸さんじゃない?」という、自分の現実に近い設定をちゃんと散りばめていて面白いなと。舛添さんから見てもリアルな部分ってありましたか?
舛添:実は、6月15日で東京都知事を失脚させられて10年経ったのですが、この「ガス人間」は俺の言いたいことを全部描いてくれて、「こういう作品を待っていた!」という感じで。本編を観ればみんな分かると思うのだけれど、東京都は利権の巣窟です。その反対側に自分がいたと思っているし、成し遂げたかった改革も全部止められたので悔しい気持ちがありました。なので、ドラマの中で悪いことをして政治を動かそうと画策した人たちが成敗されて、スッキリしました(笑)。
ひろゆき:キャスティングも良かったです。ガス人間を演じているUTAさんがそもそも人間離れしているスタイルの良さで、人間味がない存在感だからこそ、ガス人間の信ぴょう性があるなと。小栗旬さんも良かったですし、美人さを封印した広瀬すずさんにも驚きました。あと、東京都知事を演じていた岡部たかしさんのことを、10年くらい前から彼女と応援していたので「出世したな〜!」と思って(笑)。嬉しかったです。サザンオールスターズの『いとしのエリー』が印象的に使われているのも世代的にたまらなかったです。
──特に印象に残った展開やシーンはどこですか?
舛添:あるキャラクターが子供の頃にいた施設が、実在したカルト宗教を連想させました。原子力発電所をイメージしたのであろう描写もあって、これからドラマをご覧になる方も現実社会とリンクして考えられるのではないかなと。
ひろゆき:危険な場所で作業をする人たちを、反社会的な組織が手配しているということも実際にある話だし、現実味があるなと。作中では都知事選にかかわる人たちが襲われますが、舛添さんは観ていて恐くなかったですか?
舛添:そういう恐怖は感じませんでした。ただ、悪いことをした人がいて、その裏にはもっと大きな力がある…という描写はリアルですし、恐ろしいなと感じました。
都庁の喫煙室が職員とマスコミの溜まり場に
ひろゆき:本編でのメディアの政治の取り上げ方も印象的でした。マスコミを利用して選挙戦に挑むということは実際にあるんですか?
舛添:選挙でマスコミを使うということはあまりなかったですね。政見放送の時間が決まっている様に、テレビ局はどの候補も公平に扱う必要があるので。公職選挙法もあるし、本作で描かれた様な姑息な手段というのはないと思います。
私の時代にはSNSを活用することもなくて、基本的には“地上戦”が大切になります。作中でも描かれていましたが演説が何より大事。1日に3,000人など、たくさんの方と握手するので最後には手が動かなくなってしまう。大変ではありますが、そうやって人と触れ合うことが大切なのです。
ひろゆき:政治家が選挙戦の相手が不利になる様にマスコミにリークする、ということもあり得るんですか?
舛添:そういうことは、私の知る限りではないと思います。ただ“身内”からのリークというものは実際にあって、都知事時代は「舛添が昼食に何を食べた」ということまで週刊誌に売られていました。特別なものは食べていないのに「ものすごく豪華なものを食べている」と書きたてられて。厚生労働大臣時代には個人的に攻撃されることはなかったのですが。
ひろゆき:身近な職員がタレコミしているということですよね?
舛添:そうです。都庁の中の都知事室というのは7階にあります。それは、火事が起こった時にはしご車が届くのが7階までだからです。5階に喫煙室があって、そこが都庁の職員とマスコミの溜まり場になっている。都知事室に入れるのは側近ばかりなんだけど、その人たちが2階下に降りて行って、お金をもらって私の昼食までリークします。
私がある事業へ反対したことで、小さな出来事から、資金に関する大きなニュースまで様々なスキャンダルを取り上げられ、辞任するまでの3ヶ月、ずっとネチネチやられ続けたわけです。
ひろゆき:「これは違法だろう」という攻撃も受けたのですか?
舛添:違法はないんですよね。情報をリークするぐらい。その情報をベースに、あることないことでっち上げるのは週刊誌の手法だから。
ひろゆき:大きなニュースがない時期だったということもあって、舛添さんの記事っていっぱい出てましたもんね。
