夏の不調を我慢で済ませないために
夏の睡眠不調に対して、まず見直すべきは生活の基本である。就寝・起床時刻をそろえる、朝に光を浴びる、日中に軽く歩く、冷房で身体を冷やしすぎない、夜のカフェインや飲酒を控える、就寝前のスマートフォン使用を減らす。これらは厚生労働省の睡眠ガイドとも重なる基本的な対策である。
種市氏も、特別な施術や対策の前に、生活習慣の見直しが重要だと話す。そのうえで、眠れない状態が続く、強い疲労感が抜けない、動悸や息苦しさがある、気分の落ち込みが強い、急な脱毛などがある場合は、自己判断で済ませず医療機関に相談することが望ましい。
検査で大きな異常が見つからない場合でも、身体が整わず生活改善に取り組む余力がない人にとって、鍼灸などの補完的なケアは選択肢の一つとなる可能性がある。ただし、効果には個人差があり、医療的な診断や治療の代替にはならない。
ただし、猛暑が常態化するなかで、夏の不調を個人の我慢に委ねるだけでは限界がある。住環境、働き方、睡眠習慣、医療・ケアへのアクセスを含め、暑い季節をどう乗り切るかは、今後さらに重要な健康課題となりそうだ。

【取材協力】
BODY REMAKER鍼灸治療院
鍼灸師 種市敢太氏
https://body-remaker.com/

