嫌だったのは金額ではなくて
家に帰ってからも、私は物件サイトを開いては閉じていました。怒っているのか、悲しいのか、自分でもよく分かりませんでした。ただ、同棲の話を楽しい気持ちで見られなくなっていました。
数日経って、ようやく気づきました。私は、家賃を多く出すこと自体が嫌だったわけではありません。収入や補助のことを考えれば、私からそう提案するつもりもありました。
嫌だったのは、私が差し出す前に、彼がそれを当然の前提にしていたことでした。私の制度も、私の収入も、私の気持ちより先に計算されていた。その順番の違いが、思っていた以上に苦しかったのです。
そして...
私は彼に、自分の気持ちをそのまま話しました。家賃を多く出すことは考えていた。でも、それは私から言いたかった。最初から当てにされる形では、同じ金額でも意味が変わってしまう、と。
彼は少し黙ってから、「順番を間違えた」と言いました。その言葉だけで全部が消えたわけではありません。それでも、少なくとも話し合う余地はあるのだと思えました。
今は、2人の職場の中間あたりにある物件を見ています。家賃の分け方も、通勤時間も、まだ決まっていません。それでも、あのカフェで感じた違和感を忘れないまま、今度こそ「一緒に決めた」と言える形にしたいと思っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
