「埋まらないだろ」の意味を聞いて
それから私は、自分の休みに行きたい場所を書き込まなくなりました。彼と会えるかもしれない日として残すより、自分の予定で埋めたほうが傷つかずに済む気がしたからです。
本当は、彼と過ごしたかったのだと思います。だからこそ、「予備」という言葉がひっかかりました。楽しみにしていた休みを、彼の都合に合わせるための空白にされたように感じていました。
数日後、彼から「この前の休み、どこ行きたい?」と聞かれました。私はすぐには答えられませんでした。「予備って書かれてから、誘っていい日なのか分からなくなった」と伝えると、彼はしばらくして「そう見えてたんだ」と返してきました。
そして...
彼は、「仕事を入れられないように、自分の中で守る印のつもりだった」と説明しました。別の予定で埋めないために書いた言葉で、私を後回しにしたかったわけではないと分かりました。
それでも、予備という文字を見てから過ごした時間が消えるわけではありません。彼が守ってくれていたのだとしても、私には控え扱いされたように見えていました。言葉の意味を共有しないまま使われると、同じ予定でもまったく別のものに見えてしまうのだと思います。
私はその欄に、改めて行きたい店の名前を書き込みました。彼にも、「次は予備じゃなくて、会う日って分かる言葉にしてほしい」と伝えました。予定を空けてくれることより、その日を一緒に楽しみにしていると分かることのほうが、私には必要だったのだと思います。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
