●実行委員会に高校教諭も参画
冒頭の挨拶でNASEF JAPANの柿原正郎理事長は、「全日本高校eスポーツ選手権は単に勝敗を決めるだけの大会ではなく、勝敗を越えた『学びと成長の場』を提供しています。大会を通じて一生モノの経験をしてほしいです」と、「eスポーツ×教育」を掲げるNASEF JAPANの理念を語った。
第4回大会は、eスポーツ部の顧問など高校現場の先生たちに大会の実行委員会に参画してもらい、一緒に設計する。「先生たちと一緒に高校生の体験価値を設計するための場です」と柿原理事長は強調した。
また、eスポーツの持続可能性と未来の成長に向け、指導者育成の新たな認定制度を発表。学生eスポーツの文化をさらに発展させる。
大浦豊弘専務理事は、高校eスポーツ部の顧問の先生方15名による実行委員会を結成し、高校現場の視点を大会運営に反映していることを紹介した。
実行委員長に就任した滋賀県立八幡工業高等学校の三浦広和教諭は、「参加校の増加によるコストの増大や、学校側の教育的な配慮、調整など大会運営の負担も大きく、今後の持続可能性が難しいと感じていました。第4回大会から実行委員会が立ち上がり、学校側も企画段階から協力でき、前回までの課題だった日程の変更や表彰の規定、新たな選手登録のシステム構築など大きく前進しています」と語り、手ごたえを感じているようだ。
また、「大会を通じて高校生たちのドラマや感動、チームメイトとの連帯感、コミュニケーション能力の向上など、社会性や人間性の成長に大きく期待が持てます」と、高校eスポーツとしての大会の意義を訴えた。
●SF6の個人部門は「極」「挑」のランク分けリーグ
町山雄大事務局長/大会プロデューサーは、大会概要を説明した。目標エントリー数は前回の918チームから、1500チームを目指す。採用タイトルは五つで、リーグ・オブ・レジェンド、VALORANT、ストリートファイター6(団体部門/個人部門)、フォートナイト、エーペックスレジェンズとなる。エントリー上限は、タイトルにより10チームや20チームに大幅に拡充した。
今回、新たにストリートファイター6の個人部門を設立。極(きわみ)リーグ(30名・オフライン)と挑(いどみ)リーグ(30名・オンライン)のランク分けリーグとする。
極はマスターランク以上の高ランクプレイヤーのリーグ、挑はそれ以外のプレイヤーが参加するリーグとし、大会に出場していなかったプレイヤーにも参加の機会を用意してすそ野を広げる。オフライン決勝を実施するのは極リーグのみで、挑リーグは予選開催時にオンラインで決勝まで実施する。
大会のエントリー期間は、7月1日~9月10日18時まで。教育の観点から締め切り厳守で、延長は行わない。こうした点も、実行委員会に高校教諭が参画した意義があるのだろう。
連合チームを認可
これまでは、同一高校に所属する場合のみ連合チームの参加を認めていたが、今回から、学校内やキャンパスで1チームも結成できない場合も連合チームでのエントリーを認めることとした。出場意思のある高校生が参加する機会を増やす狙いだ。

