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「伝統」か「革新」か――扇子 VS ハンディファン 使って分かる意外な欠点とは?

「伝統」か「革新」か――扇子 VS ハンディファン 使って分かる意外な欠点とは?

●局所的に風を送れる 脇の下から風が通せるのは気持ち良い


 特に驚いたのは、小さな隙間から風を送り込める点だ。
 あまり上品ではないが、扇子・団扇ユーザーなら「Tシャツの裾をガバッと持ち上げてそこから風を送る」行為に覚えがあるのではないか。かつて部活帰りの学生だった大人たちなら、なおのことだろう。しかし、ハンディファンで同じことをしても、実はそこまで涼しさを感じない。このことから、扇子は広範囲に風を起こす点で秀でていると言えよう。風の動きのせいか、裾もうまく舞い上がって、シャツの下全体に風が行き渡る感覚さえある。
 ただし、ハンディファンは、局所的に送風するのが得意だ。首元に当てるのを推奨するメーカーもあるが、個人的に脇の下あたりから風を通してやると一番涼しい。最近はオーバーサイズな服もすっかり定番化し、袖も広いので、背中まで風が通る爽快感を得られる。
 首元にあてる、といえば、ハンディファンにはひんやりとする「冷却プレート」を備えたものも登場している。ペルチェ素子によりプレート部分の温度を下げるので、ひんやりとした感覚を得られる優れものだ。

●ハンディファンを使い倒した結果 扇子にも良い面はあると再認識


 さて、電池が必要ない。それはその通りなのだが、逆に扇子が秀でているのはどこだろう。
ほぼ無音 場所さえあれば気兼ねなく使える
 実は、音がしないのは意外と良い点だと思っている。暑がりな筆者のハンディファンはすでにフル稼働。少し強めの風量で使っている。移動時には、ノイズキャンセリングイヤホンをしているから自分はあまり聞こえないが、周りのことを考えると少し使用をためらうこともある。
 一方で、扇子はそもそも強さを変えても音がしないので、周囲の人を邪魔することはない。扇ぐ空間さえあれば、気兼ねなく使えるのだ。
バッテリーが必要ない 事故も起こらない
 電池やバッテリーが必要ない、というのはまあ当然なのだが、事故が起こらないのは安全だ。
 最近はバッテリーの発火事故なども目立つ。ハンディファンもリチウムイオンバッテリー式のものが多く、こうしたものと無縁ではない。
 対策としては、落下防止のためのストラップを付けておき、衝撃を与えないようにするとか、しっかりしたメーカーのものを購入するとか、気を使わなければいけない項目が実は多い。
 最近では、発火しにくい半固体リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルや、バッテリーだけを取り外せるものも出ているから、そうしたものを探してみるのも手だ。
バッテリーがないから劣化しない サステナブルに長期間使える
 そして、ハンディファンのバッテリーは劣化する。定期的な買い替えが必要となるが、扇子はそれがない、というのも強みになるだろうか。
 確かに扇子は、修理サービスなどを展開しているお店もあるぐらいで、良いものであれば、末永く愛用することができる。この点はサステナブルと言えよう。買い替えるのが煩わしいと思う人にも、扇子の方に軍配が上がるかもしれない。
配信元: BCN+R

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