・箱館戦争の激戦地、五稜郭エリア
日付は変わって、翌日は五稜郭エリアを訪問。元町エリアからは離れているので公共交通機関が必須だが、それでもアクセスは良好だ。
この付近をラッピングバスやラッピング市電が走っているはずだが、わずか1台ずつ(運行状況は随時変動)なので、出会えたら相当に運がいい…………と思っていたら居たーーーー!!!!
お尻しか撮れなかったけれど、期待していなかった展開に舞い上がる! 実はこの幸運から調子に乗って、翌日ラッピング市電も経路上を延々探したのだが、車庫に居たようでまったく会えなかったのはまた別の話だ。
五稜郭近くの丸井今井函館店ではPOP UP SHOPを開催中。
「函館冒険手帳」に(デジタルではない)物理スタンプを獲得。描き下ろしイラストを使用したオリジナルグッズも販売中で、「これだけは」と思っていたジオラマアクスタ(全3種/税込2750円)も買えたので満足だ。
ただし会期も終盤なので完売品もあって、会場は少々寂しい「祭りのあと」といった様子だった。でも完売品が出るのはイベントが盛り上がった証拠。「残っていたら買おう」というくらいの心持ちで訪れたのでノーダメージだ。あらかじめハードルを下げておくのは、予想以上だったときに何倍も嬉しくなる人生の知恵である。
話を戻して五稜郭。ここはゴールデンカムイ関係なく、箱館戦争の舞台として歴史ファンには胸アツのスポットだろう。
展望施設である五稜郭タワーには特別展示コーナーが設けられ、とても気持ちのいい空間だった。明るい陽光がさしこむ広々としたアトリウムに、アニメシリーズのパネル展示。大きなタペストリーが目をひく。
愛されているね、アシリパさん。見ているこちらまで嬉しくなる。
五稜郭公園のなかは、要塞として非常に合理的な形とされる稜堡(りょうほ/星形の角のところ)や、復元された箱館奉行所など、ゴールデンカムイを知らなくても見どころいっぱい。
さらに歴史ガイドさんから興味深い話を聞いた。ご存じのとおり、箱館戦争で戦死したとされる土方歳三の遺体は見つかっていない。それが生存説としてゴールデンカムイにもつながるのだが、「ここが墓ではないか」という伝説的な場所がたくさんあるそう。そのひとつが五稜郭の敷地内にあるという。
写真中央のふくらみがそれ。現代の科学なら土の下に人骨があるかどうかなんてすぐにわかるだろうけれど、伝説のままにしておくのがロマンじゃないか!
もうひとつ五稜郭で楽しみだったのが「五島軒 五稜郭タワー店」の「土方歳三 明治のカレーセット」(税込2750円)だ。カレーは土方歳三の好物にちなんで、たくあん付き。カレーに合わない具材はこの世にない。ゆえに、たくあんも超絶合うッ!
セットになっている「函館スーシュカ」は、樺太で鯉登少尉が「鶴見中尉殿に教えてあげたい」と言って食べていたお菓子!
鶴見中尉のカリスマ性に心酔する部下は多いが、その動機や表現は一人ひとり違う。キャラクター考察をし始めると止まらない奥深さがあり、ゴールデンカムイという作品のスルメのような魅力だと思う。鯉登少尉だけは常に「相手を喜ばせたい」という誠意があり、愛をもって育てられた人の素直さを感じさせる。
・大沼など周辺エリアへも足を延ばす
さらに日が変わって、この日は「車がないと訪問しづらいスポット」を制覇していく。公共交通機関でも不可能ではないけれど、ちょっと距離があるチェックポイントたちだ。
まずは函館市内から車でおよそ40分の大沼国定公園。「沼の家」の元祖大沼だんごは、作中でも忠実にパッケージが描かれている銘菓。今回のイベントではポストカード付き大沼だんご(税込750円)を販売していた。
鶴見中尉が食べていたのは「あんと正油」だが、筆者は「胡麻と正油」のほうが好き。まろやかな胡麻の風味がたまらない。大沼に浮かぶ島々に見立てた串のない小さなだんごで、ものすごく軟らかいから、ひょいひょいと口に入る。
函館市内に戻ってきて函館空港の鯉登少尉をチェック。総合案内所「がっつり道南」の手づくりゴールデンカムイ案内は、かなり熱量があるので必見だ。職務を超えたガチファンの存在を感じる!
湯の川温泉では「花びしホテル」という由緒正しそうなホテルがスタンディ設置スポットだったのが、宿泊客ではない筆者が入館していいものか少し迷った。
お出迎えの方に丁重にチェックインを案内されたところで「ゴールデンカ……」と言いかけると、すぐに「こちらです!」と快く案内していただけた。苦労人の月島、温泉で少しゆっくりして欲しい。
