●ドウシシャと組んで、PFASフリーでゲームチェンジ
コレール ブランズは1970年創業の米国企業で、食器やメジャーカップ、欠けや破損に耐性のあるガラス鍋などが有名だ。日本でも30年以上の販売実績がある。
ドウシシャは2024年9月、PFASフリーのコレール フライパンの販売で、日本国内総代理店の契約を結んでいる。金属自体を加工してつくるため、フッ素のような化学物質は一切使用せず、はがれたり、成分が染み出す心配がない。販売開始から約1年半で約20万枚、金額にして約20億円の実績を上げた。3カ年計画では30万枚、1.5倍の30億円を目指す。
そもそもPFASとは、1万種類を超える有機フッ素化合物の総称だ。自然環境に存在しない物質のため、分解されにくい。特に、PFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)は発がん性が認められており、日本でも使用が禁止されている。
欧米ではPFASのコンシューマー製品への使用禁止や制限を強めている。日本でも水道水から検出されたとの報道もあり、消費者の関心は高まっている。
コレール フライパンは、PFASを一切使わない。それでいて、こびりつかず、強火も問題なく、金属製の調理器具を激しく使っても傷つかないのが特徴だ。
RCB-081は、同じ技術を使った内釜を採用した。コレール ブランズの水谷純カントリーマネージャーは、ドウシシャをパートナーとして選んだ理由を次のように語った。
「パートナーの選定には20~30社にあたったが、20社以上に断られた。新しい技術へのリスクやネガティブな意見が多かった。商社は前向きだったが、フライパンの知見がなかった。そんな中、ドウシシャの担当者は目を輝かせて、将来に備えたビジネスマインドを持っていた。フライパンを製造・販売しているし、こういう会社と組めばゲームチェンジも可能だと感じた」
●丸いステンレス製内釜が熱対流を生む
RCB-081は、熱しにくく冷めにくいステンレス製で球面状の内釜を採用。ごはんと水の熱対流を起こしながら炊き上げる。コレールのアンバサダーで老舗名門店「日本橋 ゆかり」の野永 喜三夫さんは、「熱と水が対流するおかげでふっくらと炊き上がります」と太鼓判を押す。
また、「デザインもよく、ボタンを押すだけなので、お年寄りの方でも説明書なしで簡単に使えます」と使いやすさも評価する。
製品発表会では実際に炊き込みごはんをつくった。ふっくらとした仕上がりだけでなく、おこげがきれいにできている様子も示した。
調理モードは、白米、早炊き、おかゆ、玄米、少量高速、おこわ、炊込み、低温調理、冷凍ごはん、再加熱、省エネの11種類。

