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最古のものを含む初期宇宙の31個のクエーサーを発見 ユークリッド宇宙望遠鏡

最古のものを含む初期宇宙の31個のクエーサーを発見 ユークリッド宇宙望遠鏡

2026年7月、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のユークリッド宇宙望遠鏡と地上の大型望遠鏡による共同研究により、初期宇宙に存在する31個の最古級の超大質量ブラックホール(クエーサー)が発見されました。130億年以上かけて地球に到達したクエーサーからの光がとらえられたのです。

超大質量ブラックホールが強烈な光を放つクエーサー

クエーサーの想像図。Image Credit: ESA
クエーサーの想像図。Image Credit: ESA

クエーサーは、銀河の中心にある超大質量ブラックホールに物質が引き込まれる際に、きわめて明るい光を放つ天体です。その輝きは母銀河全体を大きく上回ることがあり、宇宙で最も明るい天体の一つとされています。

初期宇宙にあるクエーサーを観測することで、最初の銀河や超大質量ブラックホールがどのように形成され、成長したのかを探る重要な手がかりが得られます。宇宙初期のクエーサーは、いわば当時の宇宙の姿を映し出す「タイムマシン」のようなものなのです。

当時の標準的なクエーサーが見つかった

ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえたクエーサー(各画像の中央)。今回発見された31個のうちの15個。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by the Euclid Science Ground Segment and Antoine Basset (CNES)
ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえたクエーサー(各画像の中央)。今回発見された31個のうちの15個。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by the Euclid Science Ground Segment and Antoine Basset (CNES)

今回発見された31個のクエーサーは、宇宙誕生後、約6億7000万年〜8億年後(赤方偏移が7.8から6.6)という宇宙初期の時代の天体です。

その中の二つ、EUCL J172902.75+641018.1(赤方偏移7.77)とEUCL J125308.55+705432.3(赤方偏移7.69)は、宇宙誕生からわずか約6億7000万年後の天体で、最も遠い(古い)クエーサーの記録を更新しました。これは現在の宇宙年齢のわずか約5%に相当する時代です。

これまで、赤方偏移7以上の遠方にあるクエーサーは、わずか9個しか知られていませんでした。今回の調査で赤方偏移7以上のクエーサーが12個発見され、その数は一気に2倍以上に増えました。これまではクエーサーの中でも特に明るいものしか見つかっていませんでしたが、より暗い当時の標準的なクエーサーが見えてきたのです。それにより、宇宙初期の超大質量ブラックホールを統計的に調査することができるようになりました。

配信元: アストロピクス

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