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東北高等学校が地域で学ぶ探究学習を実施 講義とフィールドワークでまちづくりを学ぶ

地域の課題について学ぶ授業というと、教室で資料を見ながら知識を身につけるイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際に地域へ足を運び、現場を見ながら学ぶことで、新たな気づきや発見につながる機会もあります。

東北高等学校では、地域づくりに取り組む株式会社ガイアと連携し、高校2年生約100名を対象とした2日間の探究学習プログラムを実施しました。6月には学校で講義を受け、7月には宮城県蔵王町を訪れ、地域のさまざまな取り組みを見学。教室で学んだ内容を実際の現場で確かめながら、地域課題やまちづくりについて理解を深める内容となりました。

講義では「探究心」をテーマに、物事を自ら考え続けることの大切さが語られました。その後のフィールドワークでは、空き家の活用や福祉、観光、地域交流など、地域で進められている取り組みに触れながら、人口減少や高齢化といった課題をさまざまな視点から学ぶ機会となりました。
東北高等学校とガイアグループが実施した探究学習プログラムでは、生徒たちが地域でどのような学びを得たのかを見ていきます。

「探究心」をテーマに地域づくりの考え方を学ぶ

探究学習プログラムの初日となる6月10日には、東北高等学校泉キャンパスで「探究心」をテーマとした講義が行われました。講師を務めたのは、ガイアグループ代表の相澤国弘氏です。生徒たちは、地域づくりや地方創生について学ぶだけでなく、自ら考え行動することの大切さについても理解を深める機会となりました。

講義では、相澤氏が学生時代に夢中になったことや、これまで経験してきた出来事が、現在の地域づくりや事業につながっていった経緯が紹介されました。一見すると関係のない経験でも、後から振り返ると結び付き、新たな価値を生み出すことがあるという「点と点が線になる」という考え方が語られ、その積み重ねが現在取り組んでいる地域づくりの原点になっていることも紹介されました。

また、地域づくりは理念や目標を掲げるだけで実現するものではなく、地域が抱える課題を継続的に解決できる仕組みをつくることが重要であると説明。福祉や医療、農業、観光、宿泊、空き家活用など、それぞれを個別に考えるのではなく、有機的に結び付けながら地域全体の活性化につなげていく実践事例も紹介され、生徒たちは地域づくりを多角的な視点から学びました。

講義の最後には、「今取り組んでいることが将来どのようにつながるかは誰にも分からない。だからこそ、自ら問いを持ち、探究し続けてほしい」というメッセージが生徒たちへ送られました。この講義で得た知識や考え方は、後日に実施された蔵王町でのフィールドワークへとつながり、教室での学びを実際の地域で確かめるための土台となる時間となりました。

地域を歩きながらまちづくりの現場を体感

7月6日には、講義で学んだ内容を実際の地域で体感するフィールドワークが宮城県蔵王町で行われました。生徒たちはガイアヴィレッジを起点に、空き家を活用した宿泊施設「SUMIKA」「宙」や、遠刈田温泉街で整備が進められている地域交流拠点「Terminal ai」、蔵王福祉の森事業協同組合などを巡り、地域づくりの現場を見学しました。

現地では、空き家を活用した宿泊施設づくりや、観光資源を生かしたまちづくり、福祉と地域コミュニティを結び付ける取り組みなど、それぞれの施設が果たす役割について説明を受けながら学習を進めました。また、遠刈田温泉街を実際に歩くことで、歴史ある温泉地ならではの景観や文化に触れ、地域資源を生かしたまちづくりについて理解を深める機会となりました。

昼食は「さかい珈琲 蔵王山水苑前店」で行われ、食事をしながら生徒や教職員、ガイアグループのスタッフが交流しました。同店では、子ども食堂や高齢者を対象とした見守りモーニング、農福連携、地域コミュニティづくりなど、「食」を通じた地域との関わりについても紹介され、飲食店が食事を提供する場だけでなく、地域住民が集い支え合う拠点としての役割を担っていることを学びました。

その後は、蔵王福祉の森構想の実践現場も見学し、教室で学んだ知識を地域の現場で確かめながら、地域課題や地方創生について理解を深めました。実際に現地を訪れ、さまざまな取り組みに触れることで、講義だけでは得られない学びを体験するフィールドワークとなりました。

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