地域課題を新たな価値につなげる視点を学ぶ

今回の探究学習では、人口減少や高齢化、空き家の増加といった地域課題を、単に解決すべき問題として捉えるのではなく、新たな価値を生み出す「地域資源」として考える視点が共有されました。
フィールドワークで見学した宿泊施設や温泉街、福祉施設なども、地域にある資源を活用しながら新たな取り組みにつなげている事例の一つです。生徒たちは現地でさまざまな取り組みに触れることで、地域課題とされてきたものが、発想や工夫次第で地域の魅力や活性化につながる可能性があることを学びました。
また、福祉や観光、農業、食、温泉、防災、地域コミュニティなど、一つの分野だけで地域づくりを進めるのではなく、それぞれが連携することで新たな循環が生まれるという考え方についても理解を深めました。異なる分野が結び付くことで、地域全体を支える仕組みづくりにつながることを、実際の現場を通して学ぶ機会となりました。
今回のプログラムは、地域の現状を知るだけで終わるのではなく、「知る」「考える」「行動する」という探究学習の流れを意識した内容となりました。教室で得た知識と現地での体験を結び付けながら、一人ひとりが地域との関わり方や未来のまちづくりについて考えるきっかけとなる学びが実践されました。
学校ごとの目的に合わせた実践型プログラムを展開

今回実施された探究学習プログラムは、東北高等学校の探究学習の目的に合わせて企画されたオーダーメイド型の実践教育として行われました。画一的な内容ではなく、学校や参加者の目的に応じて講義やフィールドワークを組み合わせることが特徴となっています。
ガイアグループではこれまでにも、宮城大学や東北大学、東北福祉大学、東京国際大学をはじめ、高等学校や省庁、地方自治体、民間企業などを対象に、講演や視察の受け入れ、フィールドワーク、OJT(実地研修)などを数多く実施してきました。それぞれの対象や目的に応じて内容を設計し、地域づくりの現場そのものを教材として活用している点も特徴の一つです。
大学では地域政策や研究、高校では探究学習、行政では地方創生、企業では人材育成や地域課題の解決など、求められるテーマはさまざまです。そのため、講義だけではなく、視察や現地での体験を組み合わせながら、それぞれに適した学びの機会を提供しています。
東北高等学校との取り組みでも、「探究心」をテーマとした講義と、蔵王町でのフィールドワークを組み合わせることで、教室で学んだ内容を実際の地域で確かめられるプログラムが実施されました。知識を学ぶだけでなく、地域の現場を教材として活用する実践的なプログラムとなっています。
