紅茶の渋み・色味のもと「紅茶ポリフェノール」って何者?
紅茶ならではの赤い色味や、あの独特の渋みを生み出しているのが「紅茶ポリフェノール」。代表的な成分は「テアフラビン」と「テアルビジン」で、どちらも紅茶の発酵過程で茶葉のカテキンが変化して生まれます。分子が大きいため血液中には入りにくく、腸管や消化酵素の表面で作用するのが特徴。この性質のおかげで、脂質の吸収抑制や腸内細菌叢への働きかけなど、体のさまざまな場所で嬉しい作用をもたらすと考えられています。
紅茶にはこのほかにも、リラックス作用が期待されるアミノ酸「テアニン」、集中力アップに関わる「カフェイン」(含有量はコーヒーの約半分)、血圧調整に働く「カリウム」、骨の形成や抗酸化酵素の働きを助ける「マンガン」、疲労回復に関わる「ビタミンB群」など、体に嬉しい成分が盛りだくさんです。
具体的にどんな効果が期待できる?
紅茶ポリフェノールの健康・美容効果については、ここ数年で研究が進んでいます。脂質の吸収を抑える:紅茶ポリフェノールと一緒に食事を摂ると、食べ物に含まれる脂肪の消化吸収が抑えられ、体外に排出されやすくなることがわかってきています。
抗肥満・血糖値やコレステロール値の改善:紅茶ポリフェノールには、食欲を抑えたりエネルギー代謝を助けたり、腸内細菌叢を整えたりする働きがあり、体重管理やコレステロール値、血糖値の改善にもつながる可能性が期待されています。
腸内環境を整えて便秘対策に:紅茶ポリフェノールは小腸でほとんど吸収されず大腸まで届くため、腸内の良い菌を増やして腸内環境を整え、便秘の改善につながることが確認されています。
また、およそ50万人を対象にしたイギリスの大規模な健康調査では、1日2杯以上の紅茶を毎日飲む人は、飲まない人に比べて10年後の死亡率が9〜13%低いという結果も報告されています。砂糖やミルクを加えても結果はほぼ変わらなかったそうで、その理由はまだ完全には解明されていないものの、紅茶ポリフェノールの関与が考えられています。