農作物や果樹に被害を及ぼし、洗濯物について悪臭を放つカメムシが例年より早く活動している。兵庫県では、桃や梨などに被害をもたらす果樹カメムシ類が、7月下旬までに大量発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けている。
カメムシとは、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称。外観が亀に似ていることから、一般に「カメムシ」と呼ばれている。今回、大量発生が予想されるのは、チャバネアオカメムシとツヤアオカメムシ、クサギカメムシの3種類だ。
暖冬で越冬個体が増加 スギ・ヒノキの実の豊作も追い風に
「寒い冬はカメムシの個体数は減少するんですが、暖冬が続いていることで個体が越冬して生き延びている。しかも、ヒノキやスギの実が豊富な年はエサも豊富。今年はスギ、ヒノキの花粉が大量に飛んだことで夏にかけて大量発生しやすい環境にある」(昆虫ライター)
梨・桃・ブドウだけでなく米や大豆も標的に 実がスポンジ状に
カメムシが大量発生した2024年、秋に収穫する新米、柿、ミカンなどが全国各地で被害に遭った。
「カメムシはストローのような口器で植物の汁を吸う。果樹園に飛来したカメムシが果汁を吸うと、実がスポンジ状になり売り物にならない。これから最盛期を迎える梨、桃、ブドウのほか、カボチャ、ピーマン、大豆、米といった農作物も食い荒らします」(同)
