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「女性タレントだけ何の作品も残らず死んでいく」若槻千夏の危機感と、滝沢カレンが“記録に残らない芸”で生き続ける理由

「女性タレントだけ何の作品も残らず死んでいく」若槻千夏の危機感と、滝沢カレンが“記録に残らない芸”で生き続ける理由

テレビタレントにしかできない輝き方とは

滝沢はテレビで注目されて以来、この独自の言語感覚を一貫して見せ続けている。瞬発的で視覚的なたとえは、何度聞いても秀逸だ。単なる言い間違いでも、言葉遊びでもない。

対象の本質を、詩のように鋭く突いてくる。滝沢にしかできない、まさに芸と呼べるものだと思うが、これを10年以上ほとんど外さず続けていることに改めて驚かされる。

この驚きは、バラエティが流れ去っていくものだからこそ生まれるものとも言える。木村拓哉の出演ドラマを10作挙げられる人や、宇多田ヒカルの曲を10曲言える人はたくさんいても、滝沢カレンのたとえを10個思い出せる人はほとんどいないはずだ。だからこそ、そこにはいつでも新鮮な驚きが生まれる。

記憶されても、記録されにくい。そんなバラエティを主戦場とするテレビタレントは、記録というより視聴者の記憶のなかで生き続ける職業だ。あいまいな記憶のなかでは、時にタレントの評価も揺らぎやすい。

だからこそ、このタレントにしかできないと思えるような芸が輝き、たとえ瞬間的に消え去るものであってもその痕跡が確かに記憶に刻まれる。

儚さに抗う者、儚さをしたたかに利用する者、儚さの中でこそ輝く者——バラエティはそのすべてを等しく飲み込みながら、今日もまた視聴者の記憶に何かを刻んでいる。

文/飲用てれび

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