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40年以上も“日本アニメ大好き”な「ナイジェリア」―― 文化を超えて響くアニメの条件とは <連載記事:地球はエンタメでまわってる>

40年以上も“日本アニメ大好き”な「ナイジェリア」―― 文化を超えて響くアニメの条件とは <連載記事:地球はエンタメでまわってる>

 「海外で日本のアニメが人気である」と書いても、いまとなっては何のインパクトもない話だろう。コロナ禍における需要拡大をきっかけに、Netflixなどのプラットフォームを中心に、日本産のアニメーションは世界的に広がり、いまも愛されている。それは、いまではひとつの客観的事実として広く知られることだからである。

 しかし、アフリカのナイジェリアで、40年以上にわたって日本のアニメが愛されていると聞いたら、いかがだろうか? 昨日今日に始まった話ではなく、半世紀近い受容史があるとしたら?

 今回はナイジェリアが「日本アニメ大好き」な国になるまでのプロセスについて見ていきたい。それは日本のアニメがいかに強烈な普遍性を持って伝わっているかという事情を、ぼくたちに教えてくれるはずだ。

ライター:海燕

ジャンル横断エンタメライター。主にマンガ・アニメ・ゲーム・映画を題材に、読者が感じる違和感や評価の分かれ目を言葉にする記事を執筆。最近の仕事は『このマンガがすごい!2025』CLAMP特集、マルハン東日本「ヲトナ基地」連載など。

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“ガラパゴス”ともいわれる日本アニメが、なぜナイジェリアで人気に?

 さて、あなたはナイジェリアという国について、どのくらいのことをご存知だろうか? 何しろ遠く離れた別の大陸の国家である。詳しくご存知ない方のほうが多いのではないかと推察するが、じつは人口2億人に達する大国だ。

 1999年に軍事政権が終わり、現在は選挙によって民主的な政権が運営される体制が維持されている。日本のアニメは、それ以前の1980年代から90年代にかけて、すでにナイジェリアに輸入されていたという。

 その頃、かの国で視聴されていたビッグタイトルとしては、『るろうに剣心』が有名だ。サムライの美学と少年マンガ的な情熱、そして幕末の悲劇性を描いた『週刊少年ジャンプ』黄金時代の傑作である。

 ある意味では、ウルトラローカルなコンテンツと言えるかもしれないところだが、それが実際に地球の裏側で人気を博していたのである。その後、『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』といった、誰もが知る日本産のアニメーション作品も輸入されていき、ナイジェリアの人たちを熱狂させることになった。

 だが、ここでひとつ不思議なのは、純粋に日本の読者と視聴者を想定して描かれたであろう物語が、なぜそれほどまでにナイジェリアの人々を熱くさせたのか、ということだ。しばしば「ガラパゴス化」と揶揄される日本アニメが、国家や民族といったローカルな文脈を超えて、それほどの普遍的な魅力を放つことができるのだろうか?

 どうやら、できるのだ。現実、日本のアニメはナイジェリアにおいて「国民文化」といった状況になっている。このことがぼくたちに教えてくれるのは、グローバルな文化的発展とは、ローカルな文脈を突きつめたところにあるのだということである。

配信元: ねとらぼ

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