金運神社と恋愛神社に念が集まりやすい理由
有名神社には、それぞれ象徴的なご利益があります。
宝くじ当選で知られる神社。恋愛成就や復縁で有名な神社。就職や出世、病気平癒で信仰を集める神社。
ご利益が広く知られれば、当然、多くの参拝者が訪れます。
しかし、霊的な視点で見ると、とくに注意したいのが、金運系と恋愛系の有名神社です。
理由は単純です。
この二つは、人の願いのなかでも、とくに執着を生みやすいからです。
金銭の願いは、生活苦や焦り、物欲、見栄と結びつきます。
恋愛の願いは、独占欲や未練、寂しさ、復縁願望と結びつきます。
どちらも、「どうしても手に入れたい」「自分の思いどおりにしたい」という感情が強くなりやすく、そのぶん念も重くなります。
有名な金運神社や恋愛神社には、全国からそうした願いが集まります。
もちろん、神社には本来、持ち込まれた気を浄化する力があります。
神様の力、境内にある木々、水、風の流れが、人々の重たい気を少しずつ洗い流してくれます。
けれど、あまりにも多くの人が訪れ、強い欲望や執着を置いていくと、浄化が追いつかなくなることがあります。
そうなると、境内は本来の澄んだ空気よりも、参拝者の願望が前面に出た場所になってしまうのです。
人気の井戸に近づいたとき、頭痛と吐き気がした
私は以前、都内にある有名神社の境内で、パワースポットとしてメディアを賑わせている井戸を訪れたことがあります。
その井戸は、一時期、「浄化の力がある」「写真を携帯電話の待ち受けにすると運気が上がる」と大きな話題になりました。
もともとは、たしかに力のある場所だったのだと思います。
しかし、私が訪れたときは、井戸に近づくにつれて、頭痛と吐き気を感じるようになりました。
井戸の前には長い行列ができていました。多くの人が携帯電話を手にし、井戸の写真を撮って、幸運を持ち帰ろうとしていました。
私が感じたのは、井戸そのものの悪さではありません。
そこに集まった、大勢の人の「運気を上げたい」「幸運がほしい」という強い念でした。
私はその空気に耐えられず、結局、井戸を見ることなく引き返しました。神社を出たあとも気分の悪さは残り、回復するまで数日かかりました。
もちろん、同じ場所を訪れたすべての人に同じ反応が出るわけではありません。
それでも、もともとは浄化の力を持つ場所であっても、それを上回るほどの欲望や願望が集まれば、一時的に「逆パワースポット」のような状態になることはあります。
開運のために訪れたはずなのに、そこで強い念を受け、気持ちが沈む。やる気がなくなる。物事の流れが悪くなったように感じる。
金運神社や恋愛神社では、そうしたことが起こる可能性も考えておいたほうがよいでしょう。
有名であることや、ご利益で知られていることと、自分にとってよい神社であることは、必ずしも同じではありません。

