教室に入れなくなった娘
新学期が始まって2週間目、娘は突然、朝になると泣くようになりました。「お腹が痛い」「行きたくない」最初は新しいクラスに慣れない一時的なことだと思っていました。担任の先生にも「少しずつ慣れていきますから」と言われ、私もそう信じたかったのです。
けれど5月の連休が明けても、娘は教室に入れませんでした。校門の前で固まってしまう日、保健室で1日を過ごす日。先生方には本当にお世話になっていました。だからこそ、これ以上ご迷惑をかけたくない。そう考えました。
「あの親、モンペだよね」
私が学校の駐車場に通い始めたのは、5月の中旬からです。理由は単純でした。保健室にいる娘が、もし急に「家に帰りたい」と外に飛び出したら、すぐに迎えに行けるのは私だけだと思ったからです。
働く時間を午前中に絞り、午後はずっと駐車場の隅に車を停めて待ちました。ある日、校内の廊下で廊下で他のお母さん方の会話が耳に入ってきました。「あの親、モンペだよね。毎日学校に来てるらしいよ」
否定する気力もありませんでした。事情を説明したところで、娘のことを話さなければなりません。そのまま駐車場に戻り、いつもの位置に車を停めた、それだけの日でした。
