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勧めたお店を「たいしたことないね」と笑う友人→私が気づいたこと

勧めたお店を「たいしたことないね」と笑う友人→私が気づいたこと

見つけたお店

友人とは学生時代からの付き合いです。おいしいお店はいつも友人が見つけてきて、私は連れていってもらう側でした。友人のおすすめに外れはなくて、私はいつも「さすがだね」と言っていました。

ある日、会社近くの路地で小さなイタリアンを見つけました。白い壁に手書きのメニューが貼ってあるだけの、目立たないお店です。1人で頼んだカルボナーラがおいしくて、帰り道にメッセージを送りました。「すごくおいしいお店見つけたの。今度ランチ行かない?」。「いいよ、行こう」とすぐ返事が届いて、窓際の席を予約しました。自分で見つけた店を誰かに伝えるのは、これが初めてでした。

あの一言

当日、私が先にお店に着いて待っていました。友人が来てメニューを開こうとしたところで「ここのカルボナーラ、おすすめなの」と伝えると、友人はうなずいて同じものを注文しました。

料理が届きました。友人がフォークでパスタを巻き、口に運ぶのを、私はグラスの水を飲むふりをしながら見ていました。一口食べた友人が顔を上げました。笑いながら言ったのは「たいしたことないね」でした。

「そう、かな」。それだけ答えて、私は自分のお皿に目を落としました。友人はもう別の話を始めていましたが、さっきまでおいしかったカルボナーラの味が、急に遠くなっていました。残りの食事の間、私はフォークを動かしながら、友人の話にあいづちだけを返していました。

配信元: ハウコレ

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